明治キワモノ歌舞伎 五代目尾上菊五郎の時代[講談社学術文庫]

矢内賢二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065397350
ISBN 10 : 4065397359
フォーマット
出版社
発行年月
2025年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

明治時代を代表する歌舞伎俳優にして、九代目市川團十郎とともに「團菊」と称された五代目菊五郎。『弁天小僧』『髪結新三』『忠臣蔵』『千本桜』『茨木』『土蜘』『戻橋』――数々の名演を残すも、実は彼の本当の魅力は、実際の事件や流行の風俗をいち早く仕組んでつくり、明治の観客を熱狂させた、キワモノ歌舞伎にあった――!

正統派歌舞伎から離れたがゆえに、論評の少ない、明治キワモノ歌舞伎と名優・五代目菊五郎の、濃厚な評伝を圧倒的な資料と共に記述。「読んで楽しい研究書という離れ業を演じて見事と言える」と、演劇評論家の大笹吉雄が絶賛した、2009年サントリー学芸賞受賞作の文庫化。

本書は『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』(2009年刊 白水社)を改題したものです。

目次
はじめに―― 人悦ばせの菊五郎

第一章 散切り頭と神経病
どれが女か男やら『富士額男女繁山(ふじびたいつくばのしげやま)』 (明治10年)
幽霊より人が怖い『木間星箱根鹿笛(このまのほしはこねのしかぶえ)』 (明治13年)

第二章 明治の闇には悪女がいる
高橋お伝は妖怪か『綴合於伝仮名書(とじあわせおでんのかなぶみ)』(明治12年)
居場所のない女『月梅薫朧夜(つきとうめかおるおぼろよ))(明治21年)

第三章 見世物は世界をひらく
サーカスがやってきた! 『鳴響茶利音曲馬(なりひびくちゃりねのきょくば)』 (明治19年)
見上げる人たち『風船乗評判高閣(ふうせんのりうわさのたかどの)』(明治24年)

第四章 軍服を着た菊五郎
風呂屋の亭主と上野の宮様『皐月晴上野朝風(さつきばれうえののあさかぜ)』 (明治23年)
日清戦争で負けたのは誰だったか『海陸連勝日章旗(かいりくれんしょうあさひのみはた)』(明治27年)

結び――たんすのひきだし
参考文献
あとがき
学術文庫版あとがき

【著者紹介】
矢内賢二 : 1970年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。明治大学教授。専門は日本芸能史。2009年、『明治キワモノ歌舞伎―空飛ぶ五代目菊五郎』で第31回サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レフ さん

    面白いけど、所々わかりにくいな。事実把握ができない。

  • Go Extreme さん

    https://claude.ai/public/artifacts/ae545dc3-1ea8-4feb-89d7-227cf0040995

  • 迦陵頻之急 さん

    五代目菊五郎といえば、髪結新三や魚屋宗五郎や弁天小僧に扮した粋で格好いい写真のイメージだが…本書に掲載されたサーカス団長チャリネ氏だの象使いだの、風船乗りスペンサー氏だのの扮装写真に唖然。江戸時代の歌舞伎は、もとより古典芸能などでなく新作中心の、今日の映画やドラマと同様のエンタメであり、時事ネタを扱うのも当然であったが、明治に移ると風俗や思潮が歌舞伎の世界や演技術と乖離し始める。その時最前線にいた九代目團十郎や五代目菊五郎は如何に奮闘したか。本書は團十郎の活歴と並ぶ菊五郎の新風俗劇の不可思議世界を追う。

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