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バッドエンドの誘惑 なぜ人は厭な映画を観たいと思うのか 映画秘宝セレクション

Yaeko Mana

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784800311818
ISBN 10 : 4800311810
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2017
Japan

Content Description

後味が悪い、救いのない映画。そんな映画に惹かれてしまうのは何故か?気鋭の映画評論家が挑む、衝撃のバッドエンドムービー評論集。

タイミングの悪さ、先の見えない絶望、イヤな女に子供の不幸、そして美しい残酷で彩られた国々の映画。
後味の悪い映画を分類し読み解くことで、映画の新しい魅力を導き出す特殊映画評論。

目次
第一章 バッドエンドの誘惑

タイミングの悪さ
『ミスト』『永遠のこどもたち』『ミスティック・リバー』

神は人の上に人を作った
『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』『召使』『恋するリベラーチェ』

絶望の長さ
『スキャナー・ダークリー』『レクイエム・フォー・ドリーム』『ミュンヘン』

侘しさ――
『SF/ボディ・スナッチャー』『ゾンゲリア』『溶解人間』『スーパー!』

報いなし
『ぼくのエリ 200歳の少女』『ヒメアノ〜ル』


第二章 世界イヤ映画紀行

韓国篇
『オールドボーイ』『殺人の追憶』『チェイサー』

メキシコ篇
『パンズ・ラビリンス』『父の秘密』『エル』

イギリス篇
『ウィッカーマン』『SCUM/スカム』

オランダ篇
『SPETTERS/スペッターズ』『ルトガー・ハウアー/危険な愛』『ボーグマン』

オーストラリア篇
『荒野の千鳥足』『ピクニック at ハンギング・ロック』

デンマーク篇
『真夜中のゆりかご』『シージャック』


第三章 女と子供

バックステージの闇
『サンセット大通り』『マルホランド・ドライブ』『スター80』

イヤな女の顛末
『白ゆき姫殺人事件』『イブの総て』

ハイミスの悲劇
『結婚相談』『さよなら、ミス・ワイコフ』『その場所に女ありて』

幼女の嘘で村八分
『偽りなき者』

こども受難映画
『狩人の夜』『忘れられた人々』『だれのものでもないチェレ』

死を招く愛
『クリムゾン・ピーク』

【著者紹介】
真魚八重子 : 愛知県生まれ。映写技師や派遣社員を経て、現在は映画著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • マエダ

    帯の”映画に幸せはいらない”いい響きである。やはり読んでいるとその映画を観たくなる。完全に策略にはまってしまっている。

  • HANA

    現実だと弱いものから食い物にされていくし、ちょっとしたタイミングで人生は悪い方へと転がっていく。映画もまた然り。という事で嫌な映画を紹介した一冊。紹介は軽めながら内容は欝々。いかにもな嫌な映画は未収録という事で、「ダンサーインザダーク」も「ドッグヴィル」も「ファニーゲーム」も紹介されていない徹底ぶりが光る。だからか知っているのは「ミスト」「ウィッカーマン」くらいで、それ以外ほぼ未見。「偽りなき者」や「シージャック」は文を読む限り、全編是鬱という感じなので興味は惹かれるものの見たいような見たくないような。

  • 眠る山猫屋

    「他人の不幸は蜜の味」という要素よりも、残酷な現実を乗り越えていく、あるいは越えられなかったリアルの前に立ち尽くす主人公への共感。それこそがイヤな映画が与えてくれるものだ。目を背けたくなるような作品にも、得るものはある。センセーショナルな帯に騙されてはいけない。筆者の醸す仄かな優しさが、淡々とした語り口から滲む。観たい映画が増えたなぁ、体力を削られるだろうけれど。

  • 梟をめぐる読書

    映画ライターとして独特な地位にある著者が、自身の映画体験を基に「厭な映画」について紹介していく。少し前に流行した「イヤミス」と同様の切り口。『ミスト』(07年)のようなバッドエンド的な嫌さから『サンセット大通り』(50年)→『マルホランド・ドライブ』(01年)のような映画界の裏話的な厭さまで「イヤ」にも種類はあるが、その方面の映画好きならグサッと来る作品が必ず一本はあるであろう。最新作の『ヒメアノ〜ル』(15年)にまで触れてくれたのは嬉しいが、構成上あらすじの割合が多かったので、もうひとつ読み足りなさも。

  • 7月生まれ

    自他ともに認めるイヤミス、イヤ映画好き。とはいえ、イヤ映画とわかっているものを見るには勇気もいるので、たくさんのイヤ映画のあらすじがわかるのはありがたかった。個人的には「マルホランドドライブ」と「パンズラビリンス」がイヤ映画に選別されているのと、自分的イヤ映画ナンバーワンの「ゴーンガール」が入ってないのが以外で、「イヤ」に対する自分の感覚が少しおかしいのかなと思ったり。グロは苦手なので韓国映画はおもしろそうでも用心しようと思ったけど、でも、あれもこれも「観てみたい!」とわくわくさせてくれた一冊でした。

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