ダブル・フォールト 集英社文庫

真保裕一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087456431
ISBN 10 : 4087456439
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
追加情報
:
416p;16

内容詳細

殺人犯の弁護を任された新米弁護士。被害者の悪評を集め、法廷で次々と暴き出すと被害者の娘から悲痛な叫びが!「裁かれるのは父さんじゃない!」正義とはなにかを問う傑作ミステリー。(解説/西上心太)


【著者紹介】
真保裕一 : 1961年東京都生まれ。アニメーションディレクターを経て作家に。91年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞。96年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、97年『奪取』で第50回日本推理作家協会賞および第10回山本周五郎賞を受賞。2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    新米弁護士の“本條務”が初めて請け負った刑事裁判。殺人を自首した被告人の弁護士として法廷の場に立つ先には被害者遺族からの厳しい言葉。「なぜ殺人犯の味方をする」被告の語る証言に嘘はないのか。真実を見極めろうと奮闘する本條は、被害者の娘“香菜”と共に隠された事件の真相を追うことになっていく…。なるほど、こういう法廷ミステリーもあるのか。法廷での証言、その一言で関係者を不幸にしてしまう事も起こりうる。弁護士という立ち位置の難しさを知った。表題の『ダブル・フォールト』の真意がこの物語の結末に表れてるのがとても秀逸

  • chiru さん

    人殺しの弁護は『正義』なのか?‥新米弁護士が初めて手掛ける殺人事件。自首した男は人望ある工場経営者。彼の減刑を勝ち取るため殺された男の悪評を法廷で次々と暴いていく。頑張れば頑張るほど空回りする弁護士が新人らしくて微笑ましい。しかし事件の背後にあるものが見えてこない。小石を踏むような小さな違和感は中盤に入ると予想しない展開に変わり一気に事件の渦中へ引きこまれていく。世間一般の真実と裁判における真実。その僅かなズレを利用した法定劇。青臭い正義感を忘れない弁護士さんでいてほしい🎾✨

  • ジンベエ親分 さん

    これまでに読んだ真保裕一作品で一番面白いかも。新米の弁護士が殺人事件の被告の弁護の仕事を命じられる。弁護のため被害者の悪事を法廷で暴き、被害者の娘に恨まれ…、という導入から話が少しずつ動き始める。頼りなく青臭い主人公、偏執的だが意志が強い被害者の娘、弁護士事務所の面々、みな物語が進むにつれて違う顔を見せ始め、好悪の感情も一定しないが、生きた人間の感触を感じる。そして終盤明らかになる真相は、決して突拍子もないものではないが、とてもとても苦い。それを1stサーブをフォールトしただけ、と言う優しさも良い読後感。

  • てつ さん

    真保さんひさしぶり。駆け出し弁護士の法廷小説。若干パターンにはまっている感じはいなめないけれど、熟練の筆がぐいぐい読ませてくれる。面白かった。

  • Walhalla さん

    「人殺しの弁護は、正義なのか?」。新米弁護士が悩みながらも成長していく姿を描いた作品でした。もし、裁判で自分が被害者側の立場になれば、坊主の袈裟のように、加害者側の弁護士まで憎いと思ってしまうと思います。減刑を勝ち取るためなら死人にも鞭を打つのが裁判なのだとしたら、弁護士の仕事とは一体何なのかと思うでしょう。そのあたりの心境が、とても迫真に表現されていたと思います。大変な職業だと思いますが、法廷でのボスの見事な答弁を見ていると、格好良いなとも思います。「法律という揺るぎない武器」という言葉が印象的でした。

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真保裕一

1961年東京都生まれ。’91年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。’96年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、’97年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行され

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