雪女郎 皆川博子コレクション

皆川博子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784882934660
ISBN 10 : 4882934663
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
493p;20

内容詳細

現実の凍土に震える者よ。六花の結晶よりも儚げな、肉の器を持つ者よ。皆川博子の祝福を受け入れるがよい。彼女の吐息は、夢幻の精霊。夜の帷にも似た抱擁と、甘やかな痛みとともに、色の無い世界も染まりゆく。唇は情念よりも朱く、血は薔薇よりも青く、死は詩のように色づいて…。儚げな、肉の器を持つ朋よ。やがて知ることになるだろう。自分の内側に注ぎ込まれたものの真の意味を。著者初の時代小説「十五歳の掟」を含む表題作、江戸民衆の情念を炙り出した「朱紋様」の2冊に加えて、単行本初収録の連作短篇を併録。

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ぐうぐう さん

    「夢の中に、嘘も真もあるものかね」夢は甘美であり、故に非情でもある、ということか。であるならば、夢は現の、まさしく鏡像なのだ。皆川博子の小説がそうであるように。時代小説集『雪女郎』には「少年外道」という短編が収録されている。「少女外道」と対成すタイトルで興味深い。興味深いと言えば「十五歳の掟」だ。皆川初の時代短編だという。1979年発表の作品。もう一冊の時代小説集『朱紋様』には、十一代目中村勘三郎を描いた「影隠し」がある。八代目が登場する『花櫓』を思い出す。(つづく)

  • miicha さん

    とうとう読み終えてしまい寂しいですが、まだまだ未読の皆川作品が沢山あるので寂しがる必要なかったかも。皆川先生の短編が好きなのでこの巻もとても楽しく読みました。特に印象に残ったのは「十五歳の掟」ですがどのお話も独特の味わいがあって好き。エッセイも楽しかったです。次は何を読もうか楽しく悩みたいです。

  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:B+。『皆川博子の辺境薔薇館』を読み、皆川さんの古い作品を読んでみたいと思い借りた。500頁近い本なので、手こずるかと思ったが、短編集でもあり、とても読み易い文章で、2日ほどで読んでしまった。装丁もとても素敵で、税込み3024円もするので、とても買えないが、図書館で他のコレクションも読んでみたいと思った。皆川さんの初の時代小説という『十五歳の掟』には宮田雅之さんの切り絵も3枚挿画されており、味わいを深めている。稚児愛、愛憎劇、血の匂いとの重層的なストーリー展開は初時代作とは思えない完成度。

  • 秋良 さん

    本当に現と幻のあわいを描くのが上手い人だと思う。瑠衣シリーズは勘違い婆の最後が分からなくてちょっと消化不良。

  • 夏子 さん

    短編は勿論、エッセイが凄く面白い。本好きとして共感してしまう「好きと嫌いと無関心」が特に良かったです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

皆川博子

昭和4年(1929年)、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第二〇回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品