変相能楽集 皆川博子コレクション

皆川博子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784882934431
ISBN 10 : 4882934434
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
461p;20

内容詳細

相対するものたちの交錯と混沌を幻想的に描き出した表題作、連作「顔師・連太郎と五つの謎」ほか変幻自在の4篇を収録。

【著者紹介】
皆川博子 : 1930年、京城生まれ。東京女子大学外国語科中退。72年、児童向け長篇『海と十字架』でデビュー。73年6月「アルカディアの夏」により第20回小説現代新人賞を受賞後は、ミステリー、幻想、時代小説など幅広いジャンルで活躍中。『壁―旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会協会賞(85年)、「恋紅」で第95回直木賞(86年)、「薔薇忌」で第3回柴田錬三郎賞(90年)、「死の泉」で第32回吉川英治文学賞(98年)、「開かせていただき光栄です」で第12回本格ミステリ大賞(2012年)、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞(2013年)

日下三蔵 : 1968年、神奈川県生まれ。出版芸術社勤務を経て、SF・ミステリ評論家、フリー編集者として活動。編著『天城一の密室犯罪学教程』(日本評論社)は第5回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    顔がない人形、五郎を媒介に推理を展開させる顔師、連太郎の人の業と知らぬに悪意に加担していた人間のほろ苦さを描く事件簿は小畑健氏が描いた『あやかし左近』の元ネタなのかしら?ラストの連太郎と五郎の会話が切ないです。やっぱり、何度読んでも生れ落ちなかった子供(峰)と亡霊(彼)と生者(女)の会話が掏り合わさって解けてゆく、綾取りのような「幽れ窓」が好きです。

  • ぐうぐう さん

    長篇二作と短篇四作を収録した『皆川博子コレクション』第4巻。連作ミステリ『顔師・連太郎と五つの謎』は、シリーズ化されなかったのが残念に思えるほどに魅力的な設定。連太郎の内奥の声を発する顔のない人形・五郎が、実に控えめに配置されている辺りが憎い。三島の『近代能楽集』を彷彿とさせる『変相能楽集』では、能楽というベースはありながらも、驚くほど自由な発想とスタイルで読者を煙に巻く。まさしく変幻自在、めくるめく妖しさに翻弄されるのだ。短篇では「メリーゴーラウンド」が印象的。

  • 吉野ヶ里 さん

    舞台映えしそうな作品が多かった。『顔師・連太郎と五つの謎』人形の五郎がインパクト強め。「笛を吹く墓鬼」の雰囲気がとても好きでした。『変相能楽集』下敷きになっている能の教養がないため、飲み込みきれなかった作品も多い。「幽れ窓」はとても良い。三人がそれぞれ微妙に噛み合ったり、噛み合わなかったりしながら、自分の話をする構図。とても舞台に映えそう。世界観設定も古びたホテルという舞台装置も全部好き。「禱る指」ねっとりとしている。夫婦の心が離れた後の家って地獄よね。独りの時間のために祈る気持ち、わからなくもない。

  • 秋良 さん

    今ではすっかり取り澄ました顔をしている丸の内の裏側に、あの廃墟のホテルがあって彼が今も姉を待っていたら。そんな気持ちになる「幽れ窓」が一番好き。

  • rinakko さん

    うとりうとり…素晴らしい。とりわけ表題の連作5篇には、ただもう酩酊して溜息ばかりだ。好みだったのは「景清」や「幽れ窓」。「青裳」もよかった。「冬の宴」については、『幻妖』の作品解説が必読とのこと。いずれそちらで読み返したい。

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皆川博子

昭和4年(1929年)、京城に生まれる。1972年、少年向け時代小説『海と十字架』でデビュー。1973年、「アルカディアの夏」で第二〇回小説現代新人賞を受賞して本格的に活動を開始。推理小説、幻想小説、時代小説、西洋歴史小説の各ジャンルを横断して多彩な作品を数多く発表している。日本推理作家協会賞、直木

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