いまは、空しか見えない

白尾悠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103518815
ISBN 10 : 4103518812
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
220p;20

内容詳細

抑圧する父親から、智佳はつかの間の逃避行を計画するが……。R-18文学賞大賞、読者賞ダブル受賞作を含む連作5編。

【著者紹介】
白尾悠 : 神奈川県生まれ東京育ち。米国の大学を卒業後帰国し、外資系映画関連会社などを経て、フリーのデジタルコンテンツ・プロデューサー、マーケター。2017年「アクロス・ザ・ユニバース」で第16回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞、読者賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ❁かな❁ さん

    やっぱり良かったー!R-18文学賞大賞&読者賞のW受賞作を含む連作短編集。R18文学賞にハズレなし!登場人物たちが辛くて苦しくてもがいてる姿に胸が痛くなる。でもそれぞれ悩み苦しんだ先に希望の光が見え、とても良かった。受賞作の「夜を跳びこえて」が好き!優等生の智佳、ギャルっぽい優亜の偶然の出逢い。そこから始まる物語がいい。素敵な出逢いで人生が大きく変わっていく。「かなしい春を埋めに」「空のあの子」も好み。「黒い鳥を飛んだ」のラストに涙。「さよなら苺畑」優亜のその後も良かった。またお気に入り作家さんが増えた♡

  • いつでも母さん さん

    連作短編5話。最初の『夜を跳びこえて』は女による女のためのR-18大賞&読者賞。父親に徹底的に押さえつけられて生きてきた智佳。こんな家族は堪らない。この父親は死ぬまで変わらないだろうな。そして男に遊ばれ恐怖が心にあり発作を起こす優亜。「あんた達は全然悪くない!」生き方が不器用でも良いんだ。自分が自分で有る為に、自分を信じて前を向いて生きて行け!家族や恋愛、そして職場・・弱い者への暴力が無くならないのは辛い。苦しい読書になってしまったが、引き込まれて一気に読了。白尾悠さん、楽しみな作家が又一人デビューした。

  • おしゃべりメガネ さん

    R18文学賞で大賞と読者賞をW受賞した作品です。う〜ん、なんともいえない読後感で、なかなかレビューに困ります。ホラー好きな優等生「智佳」の高校卒業間近から、ある年齢までを描いているのですが、とにかく主人公の父親がヒドすぎて、読むのが本当にツラかったです。'暴力'をこんなにも静かな嫌悪感に包ませて書き上げるのは、とてつもない才能だと感じました。話の展開や全体的なトーンがお世辞にも明るいとは言えなくて、読むのに少しばかり気合いが必要かもしれません。何作か読んだ他のR18文学賞作品とは、ひとあじ違ってます。

  • しいたけ さん

    三浦しをん、辻村深月絶賛の帯に惹かれて読む。人の痛みが丁寧に描かれる。リアルで、上質な映画を観ているよう。人と別れるとき、その人との出会いと繋がりが意味のあるものなら、『見晴らしのいい所』に立てるのだと気づかされた。若いときに知りたかった。私と出会い別れた人に、その先の世界の明るい拡がりを感じてもらいたかった。

  • なゆ さん

    『サード・キッチン』も良かったが、こちらも読み応えガッツリ。5つの話から、誰にも言えないことを抱えてもがきながら前に進もうとする二人の姿が見えてくる。厳格すぎる父親の横暴に耐え忍びながら、好きなホラーを諦めない智佳の内に秘めた強さがすごい。たまたま一緒のバスに乗り合わせたばかりに優亜の復讐劇に手を貸したことが、殻を破るキッカケに。そしてそれは、母雪子も変えようとする。優亜に向けた「あんたは悪くない。ぜんぜん悪くない。」は、何より智佳自身が強くあるための呪文。まさに“父殺し”のお話でした。いやー、良かった。

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