基本情報
内容詳細
江戸の「恋」とは、“そこ”に至るまで、そして終わってからのことも含めたもの──菱川師宣の艶本を手がかりに、春画研究の第一人者が読み解く江戸の人々の「恋」。微笑ましくも、大胆な“かたち”。 〈首引恋慕〉〈障子越〉〈男鹿戯〉〈馬上懸〉〈火燵隠〉……、意味深な“手”が並ぶ一方で、『恋のむつごと四十八手』には、女に膝枕をしてもらっている〈君膝枕〉や、朝になって、去って行く男との名残惜しいひと時を描いた〈明別〉など、事が一息ついた後の男と女の穏やかな様子までもが描かれている。
趣向を凝らしたシチュエーションやアクロバティックな体位ばかりでなく、この情感あふれる“事の後先”を描いたことにこそ、江戸の色恋を解くカギがある──菱川師宣(1618−94)の生きた江戸時代初期の、「江戸っ子の恋」とはどのようなものだったのか? 西洋文明の影響をもろに受けたわれわれとは、ちょっと違った恋のかたちを、白倉敬彦が解き明かす。
【著者紹介】
白倉敬彦 : 1940年北海道生まれ。浮世絵研究者、文筆業。早稲田大学文学部中退。長年にわたり、美術・浮世絵関係の企画・編集を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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神在月 さん
読了日:2013/06/03
ゆるり さん
読了日:2016/11/04
おの さん
読了日:2011/07/01
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人物・団体紹介
白倉敬彦
1940年北海道生まれ。2014年逝去。早稲田大学文学部中退。現代美術から浮世絵にいたる美術書を幅広く編集し、のちに浮世絵春画研究に従事。海外での評価も高く、国際浮世絵学会常任理事を務めた。わが国屈指の浮世絵春画研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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