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おやすみ人面瘡(仮)

白井智之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041046289
ISBN 10 : 4041046289
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan

Content Description

全身に“脳瘤”と呼ばれる“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。人瘤病患者は「間引かれる人」を意味する「人間」という蔑称で呼ばれ、その処遇は日本全土で大きな問題となっていた。そんな中、かつて人瘤病の感染爆発が起きた海晴市で、殺人事件が起きる。墓地の管理施設で人瘤病患者の顔が潰され、地下室では少女が全身を殴打され殺されていたのだ。容疑者は4人の中学生。さらに、事件の真相を見抜いた男は、逆上した容疑者のひとりに突き飛ばされ、机の角で頭を打って死亡してしまった…かと思いきや、死んだはずの男の身体に発症した、いくつもの“顔”が喋り始め―。同じ手がかりから組み上げられる幾通りもの推理の先に、予想を超える真相が待つ。唯一無二の本格推理。

【著者紹介】
白井智之 : 1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒業。在学中はSF・推理小説研究会に所属。「人間の顔は食べづらい」が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。2015年に刊行した『東京結合人間』は「2016本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい!2016年版国内編」にランクインし、日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)の候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    このミス、本ミスのランキング作品でとりあえず一番興味が沸いた一冊。かなり面白かったが、ジンタの状態?が良く理解出来ない。『人間』の正しい読み方も謎。というかややこしい。人間ヘルスの首の上に乗って踏みつけるプレイというのも体勢がイメージしづらい等々、描写をもうちょっと磨いて欲しいと感じる場面は多い。この世界観に紛らせているからなんとなく許容してしまうが、仕掛けられているトリックは割と失笑もの。そういうところは飛鳥部勝則『堕天使拷問刑』と同じ匂いがした。登場人物がもっととち狂って突き抜けていても良い。

  • 🐾Yoko Omoto🐾

    『人瘤病。ウイルス性。人の顔をした瘤となって身体の至るところに現れ、廃人同様となっても生命は維持。切除は瘤の数を悪戯に増やすだけであるため禁止。他人の咳に過剰に反応し、尋常ならぬ暴れ方をする特徴あり。良性と悪性があるがほぼ悪性。』またも桁外れにエキセントリックな世界観を構築しながら、徹底的に作り込まれた設定が実に見事だ。そして、この設定だからこそ成立しうるトリックとロジックは斬新、且つ本格としての満足度も非常に高い。グロ描写に目を奪われがちだが、実は悲しき愛の物語であるという、カタルシスに於いても秀逸。

  • nobby

    この作品に好き嫌いを問われたら涙目で「好きではない…」と答える…それでも渋面つくりながら必死に読んだことに間違いはない。それにしてもココ稀に見る痛み苦しみ味わう辛い読書だった…全身に人の顔をした瘤ができる奇病“人瘤病”、そこから極まるバイオレンス展開に戦慄のグロさ、さらに加わる下品と低俗の乱発に気持ち打ちひしがれるばかり…ただ、このぶっ飛び難解な設定や事柄が最後には細部まで全て活かされるから始末に負えない!今作には感心させられるも爽快は味わえず今なお残るのは虚脱感のみ…でもまた白井さんは多分読むはず(笑)

  • モルク

    全身に顔が発症する奇病「人瘤病」その患者は間引かれる人という意味で「人間」と呼ばれていた。人間が働く風俗店の火災、かつて奇病が爆発的に流行した地での殺人事件、巨大人間の暴走など様々な要素が入り乱れ、その様子は白井流にグロい。だが、確かに推理作品なのである。いくつものもっともらしい推理が繰り広げられるが、それが次々と覆される。伏線はあちこちに散りばめられ、それが更に錯乱を生む。全く想定外の設定といい、展開といい白井節は健在である。従って、万人むけではない。私はニヒヒ…

  • Bugsy Malone

    読みたいのだけど勿体なくて読めない。そんな小説に出会う事がたまにあります。気持ちが安定し読む時期を見極め、満を持して読んだその小説が、期待通りに、いや期待以上に面白かった時、読書というものの楽しさに身が震えてしまうような悦びを感じてしまいます。目を背けたくなるような人瘤病を創造し、グロさと嫌悪感を描くと共に緻密な謎解きをも披露する、その構成の妙と世界観。この小説はまさにそんな悦びを与えてくれた一冊。次作は『少女を殺す100の方法』。う〜ん勿体ない。

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