行人坂の魔物 みずほ銀行とハゲタカ・ファンドに取り憑いた「呪縛」

町田徹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062187268
ISBN 10 : 4062187264
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
町田徹 ,  
追加情報
:
227p;20

内容詳細

「本書は、目黒・行人坂を巡る、際限のない欲望の物語だ」――著者

目黒・行人坂は、江戸時代に火付けの大罪をおかした「八百屋お七」の井戸があるだけでなく、1772年、明和の大火を引き起こした凶事の地として知られる。
この地で発展した目黒雅叙園は、日本を代表する結婚式場として有名だが、戦後、イトマン事件をはじめとする数々の経済事件の舞台となってきた。
バブル経済の崩壊後、ハゲタカ・ファンド「ローンスター」がこの雅叙園を買収、乗っ取りをはかっている。ハゲタカに踊らされた大手邦銀は、今も「債権飛ばし」を続けている。
なぜ、禍禍しいこの土地で、人々は翻弄され続けているのか。日本を代表する経済ジャーナリストが描く傑作ノンフィクション。

【著者紹介】
町田徹 : 1960年大阪府生まれ。神戸商科大学(現・兵庫県立大学)商経学部経済学科卒業。米ペンシルバニア大学ウォートンスクールに日本経済新聞社より社費留学。甲南大学マネジメント創造学部非常勤講師。日本経済新聞記者を経て、経済ジャーナリスト、ノンフィクション作家。「日興コーディアル証券『封印されたスキャンダル』」(月刊現代二〇〇六年二月号)で2007年「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いたろう さん

    江戸時代からいわくのある場所、目黒行人坂。「昭和の竜宮城」目黒雅叙園を巡る狂想曲――。目黒雅叙園の内紛、目黒雅叙園vs雅叙園観光、目黒雅叙園vsローンスター・・・。以前、目黒雅叙園内のアルコタワーに勤務していたので、非常に興味を持って読んだ。当時、アルコタワー・アネックスが建てられていくのを毎日アルコタワーから見ていたが、アネックス建設の陰にこんな話があったとは・・・。あの行人坂の物凄い勾配は、やはり異界に繋がっているのかも。

  • KAZOO さん

    題名のおどろおどろしさとは別に、比較的まともな経済事件小説(?)であると感じました。経済記者であることもあって、かなり資料についてはきっちりと調べられて私には興味を持って読むことができました。ただエンターテイメントを求める読者や題名にひかれて読まれた方には不満が残るかもしれません。タイミング的にはメガバンク問題がマスコミを騒がせたこともあって、かなり売れるかもしれません。

  • ichiro-k さん

    前半はページを稼ぐような記述が多く、本題も前評判ほどはオモシロくない。「読ませる(夢中にさせる)」という点において、著者は著述家としては凡庸。

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ ローンスターと細川家お抱え西村氏との対決の展開がハラハラした。行人坂は知らなかったが、江戸の坂をめぐる空間は妖しい。みずほ銀行は大きな痛手を被らなければ良いが。2度あることは3度あるとも言うし。全体的には骨格のみのノンフィクションという感想、登場人物についてもう少し掘り下げてくれれば、もっと凄味が出たと思う。

  • Ken さん

    目黒行人坂を巡り、江戸時代から今日まで怨嗟の声が絶えない。前半は歴史・因縁を物語るが、ここは惹き付けとして為になる記述だ。後半は、目黒雅叙園の不良債権をメガバンクから買取ったローンスターの資金回収方法や、目黒雅叙園側の内紛などが記述されている。不適切担保貸付を繰り返すみずほや新生銀行、とっくに不良債権化しているはずの信託受益権800億円もが、償還不能に陥ったのに借換えで損失隠しをするみずほ銀行。バブル崩壊後20年も経っているのに、教訓が生かされていないのは、収益が稼げない金融環境ゆえなのだろうか?

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