イギリス風景庭園 水と緑と空の造形 建築巡礼

田路貴浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784621047811
ISBN 10 : 4621047817
フォーマット
出版社
発行年月
2000年09月
日本
追加情報
:
109p;22

内容詳細

古(いにしえ)より詩のなかでうたわれ、絵画のなかに描かれてきた古代ローマの理想的な自然の風景を庭園のなかに表現したのが、「風景庭園」の始まりである。本書では、何十年にもわたって幾人もの人々の手にかかり姿を変えてきたイギリスを代表する11の庭園を紹介する。そのデザインから歴史的変遷までわかりやすく解説しながら、100点近い写真で日本のそれとは全く違う「庭園」の魅力を解剖。イギリスの人々が年に何度も訪れるという独特の空間には、どんな光景が広がっているのだろうか。巻末には、それぞれの庭園の所在地、開館時間、料金など詳細な情報と地図も掲載、そのままガイドブックとしても利用できるようになっている。

目次 : 1 ウト・ピクトゥラ・ポエシスと庭園/ 2 エンブレマティック・ガーデンの成立/ 3 エクスプレッシヴ・ガーデンの兆候/ 4 ランドスケープ・ガーデンの展開/ 5 ピクチャレスクと庭園

【著者紹介】
田路貴浩 : 1962年熊本市生まれ。’86年京都大学工学部建築系学科卒業。’87〜88年国立パリ建築学校ラ・ヴィレット校に留学。’90年京都大学工学研究科建築学専攻修士課程修了、’95年同博士課程単位修得認定退学、’96年博士(工学)取得。明治大学理工学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    「建築巡礼」シリーズの、この巻は風景庭園である。著者は建築家なので、造園とはまた専門領域が違うのだろうが、あるいは建築物を含んだ庭園の意匠ということだろうか。ともあれ、ここに紹介されているイギリス庭園は、いずれもかなり広大なものである。そして、その模擬田園風景を引き締めるかのごとくに、時にはギリシャ風であったり、ルネサンス風であったりする建造物が配されている。そして、こうした風景庭園を「見る」というのは、そこにいて風と光と風景とを「感じる」ことにおいてしか完了しないのではあるまいか。

  • timeturner さん

    『庭のイングランド』が文学者の目から見た英国庭園だったのに対して、こちらは建築家の目から見たそれ。綿密な調査旅行の結果書かれたせいか、その場で説明を聞いているような臨場感がある。美しいのではなく崇高なのだと言われるカースル・ハワードには死ぬまでに一度は行ってみたい。

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田路貴浩

京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授。京都大学大学院博士課程修了、博士(工学)。専門は建築論、建築設計(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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