進化の謎をとく発生学 恐竜も鳥エンハンサーを使っていたか 岩波ジュニア新書

田村宏治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784005009497
ISBN 10 : 4005009492
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
190p;18

内容詳細

「進化しているのは形ではなく形づくりである」、これはいったいどういうことなのでしょう?形の進化とはなにか、動物がどのように進化を続けてきたのかを進化発生学の見地から、わかりやすく解説します。はたして鳥は恐竜から進化したのでしょうか。キーワードは、「エンハンサー」です。さあ、謎を解明する旅に出発しましょう!

目次 : 1章 動物は生まれてくるもの/ 2章 料理の達人「エンハンサー」のアレンジ采配/ 3章 動物は細胞ひとつ作ったことがない/ 4章 進化したのは形態ではない、形づくりなのだ/ 5章 鳥エンハンサーによる鳥づくりと恐竜から鳥への進化/ 6章 水中から陸上への脊椎動物の大進化とエンハンサー

【著者紹介】
田村宏治 : 1965年、栃木県宇都宮市生まれ。東北大学大学院生命科学研究科教授。88年、東北大学理学部生物学科卒業。93年、同大学理学部大学院博士課程修了、博士(理学)取得。同大学大学院理学研究科助手、米国ソーク研究所研究員、東北大学大学院生命科学研究科助教授、を経て、2007年より現職。学生時代から一貫して脊椎動物の付属肢の発生・再生・進化の研究を行っている。2018年に日本動物学会賞と日本進化学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sankichineko さん

    高校から大学レベルの生物学の内容が含まれると思うが、初歩から解説してくれている。指番号のパラドクスの解説が非常に分かりやすかった。岩波ジュニア新書はレベルが高すぎて中高生には読めないから難易度を下げるべき、との意見を聞いたことがある。たしかに中高生なら、全部理解出来るのは20%、半分くらい分かるのが60%、全く理解不能が20%くらいか。でも少しでも理解できれば、大学でこの分野を勉強したいと思うかもしれない。全く理解できなければもっと簡単な本を読めば良いのだから、岩波はぜひこの方針を貫いて欲しい。

  • 紅花 さん

    エンハンサー面白いけど、難しい。今までは、遺伝子の転写、タンパク合成や遺伝子が子孫に伝わる仕組みを読んだけど、実際に遺伝子がどう使われるのか?はまだまだ奥が深すぎて、面白いけど難しい。

  • 竜王五代の人 さん

    遺伝子を、からだの中の適切な場所・タイミングで発現させるDNAの一部部「エンハンサー」の話。タンパク質という材料は同じでも、量やタイミングを変えればいくらでも料理は変わりうるんだ、という話。恐竜の話は半分つけたしみたいなかんじだったけど、平易で面白かった。

  • カエル子 さん

    『タコの心身問題』からの流れで長らく積読していたコレにいってみたけれど、ダメ。お手上げ。生物は中学までしかやってないから基礎知識が足りない(いや、高校でも勉強した物理と化学の基礎知識が十分というわけでもない笑)。中高生向けにやさしく書いてくれていることはひしひしと伝わってくるのだけれど、おそらく5回くらい読んでやっと部分的にわかるくらい。そして5回読むモチベーションがまったく沸いてこない。ということで、発生学よ、さようなら。

  • むーみん さん

    著者が講師を務めるeラーニングの講座を視聴した直後だったので、かなり飛ばして読んだが、しっかり整理できてヨカッタ。40年くらい前に生物学を学んだ身としては、この内容がジュニア新書として刊行されていることに、かなりの焦りを感じる。

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