愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生 幻冬舎新書

田中卓

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344983335
ISBN 10 : 4344983335
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
田中卓 ,  
追加情報
:
279p;18

内容詳細

現在の皇室典範のままでは“皇太子不在の時代”がやってくる。平成一七年に一旦は開かれかけた「女性皇太子・天皇への途」が“男系男子絶対固執派”のゴリ押しによって閉ざされた。そもそも皇室の祖神である天照大神は女性であり、歴代八人一〇代の女帝が存在する。にもかかわらず“男系固執派”が「皇室の危機」といいながら女性天皇を否定するのは、明治以来の皇室典範に底流する単なる“男尊女卑”思想によるものではないか。天皇をいただく日本の国体を盤石にするため必読の一冊。

目次 : 第1部 女系天皇への理解(女系天皇で問題ありません―国民の常識に呼びかける/ “女系天皇”の是非は、君子の論争でありたい/ 西尾幹二氏に問う「日本丸の船主は誰なのか」/ 皇位継承の危機/ 女系天皇公認の歴史的正当性―『皇室典範』よりはるかに重い天照大神の『神勅』に還ろう)/ 第2部 女性皇太子の誕生(戀闕の友への呼びかけ/ 「人は望む事を信じる」が、「想定外」の「万一」に備えよ/ 評者は自らの立つべき拠り所を明らかにせよ/ 朝日新聞のスクープは山折論文の弱点を炙り出す/ 反論できぬ立場のお方に注文をつけ批判を公開するのは非礼・卑怯の極み/ 産経新聞提唱案の『国民の憲法』の「第一章・第三条」に注目せよ/ 憲法改正よりも、先ず皇室典範の改正こそ急務―特に第一条の“皇位の継承者”について/ 憲法も、典範も、改正以前に“常識に還ろう”/ 『週刊新潮』の怪スクープ事件/ 皇家の「万葉一統」を獲得するために―次の「皇太子」は、愛子内親王殿下が道理/ 『皇室典範改正私案』の要領と、その解説/ イソップ寓話の戒めと吉報到来/ 『皇室典範』に流れる“男尊女卑”思想/ 「皇祚は一系にして分裂すべからず」/ 渡邉前侍従長の独り言「女性の天皇ができないことはありえない」)

【著者紹介】
田中卓 : 大正12(1923)年12月12日、大阪市生まれ。歴史学者。昭和20(1945)年、東京帝国大学文学部国史学科卒業。昭和35年、文学博士(旧制)。昭和37年皇學館大学教授就任。同文学部長、学長を経て、同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    皇室の将来を憂いた著者の渾身の一冊。天皇陛下のご意向は宮内庁からほぼ出ているのであるから無視するような政権は問題だなと思う。

  • ネギっ子gen さん

    【斯くばかり 悩める君の 御こころを 休めまつれや 四方の國民 :戀闕(れんけつ)第一等の人・平野國臣の歌】皇學館大学名誉教授である著者は「はしがき」で、<“男系男子固執派”の諸氏の説と、正面から率直に対決しています。/現状では、“女性皇太子の誕生”こそが道理ではないか、という理由を、私は『皇室典範』に底流する “男尊女卑”思想にからめて、具体的に主張しています>と、<日本国体の中核を形成している「皇統」の、安定的永続の成否が危殆に瀕して>いる現状を憂え、新書で緊急提言したのが2013年。さて、今は――⇒

  • rokoroko さん

    高御座を見に行ってたくさんの人々が口にしていたのはこの題名。耳に残ったので読んでみた。しかし御帳台との差をみると格の差歴然。令和になった事だし、国民の答えを聞いても良いのではないかしらね。

  • みのくま さん

    現在、皇室は未曾有の危機を迎えている。皇室典範の改正を急がないと日本に天皇家がなくなってしまうのだ。そのような危機感から著された本書は、著者の明晰な頭脳から「男系固執派」をコテンパンにし、また連綿と続く歴史がしっかり現代に続いていることを再確認させて頂けるものとなっている。また、なぜ「男系固執派」は「男系」に拘るのかをズバッと記されており痛快。所詮、「男尊女卑」思想なのだ。シナから輸入された思想なのだが、特に保守派言論人には蔓延しているようで、「男」であるだけで偉いと思いたいゲス根性が喝破されている。

  • Hisashi Nakadani さん

    男系派の屁理屈を一蹴する強固な論拠に支えられた女系公認論。自分も改めて勉強になる部分が多かったです。

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