江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか? 落語でひもとくニッポンのしきたり 小学館101新書

田中優子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784098250844
ISBN 10 : 4098250845
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
18cm,222p

内容詳細

金離れがよく、物事に執着しない江戸っ子の美学は、いかに育まれたのか。落語に息づく人々の暮らしをひもとけば、現代人が忘れてしまった真っ当な「しあわせ」が見えてくる。江戸学の旗手による、初めての落語論。

【著者紹介】
田中優子 : 1952年、神奈川県横浜市生まれ。法政大学社会学部教授。専門は日本近世文化、アジア比較文化。『カムイ伝講義』『未来のための江戸学』(ともに小学館)など著書多数。『江戸の想像力』(筑摩書房)で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』(朝日新聞社)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    今の学生たちが落語を知らないというのは驚きだった。本書は落語を手掛かりに江戸の文化や江戸人の生活を知ろうという試み。江戸初心者向けなので、ある程度江戸を知る人には、いささかもの足りないかも知れないが。でも、これを読んでいると、江戸っていうのは、今こそ回帰すべき何かなのだと思う。なんたって、現代には失われた「こころいき」ってものがあるのだから。

  • rosetta さん

    2010年刊。新書とは言いながらコンビニの読み捨て本みたいな内容。法政大学の教授が書いているからもっと掘り下げているのかと思った。江戸時代を無批判に祭り上げているのが気になりますが、内容はそれなりに面白いです。花火は蛇口の壊れた水道みたいにジャジャ漏れに打ち上げるより、数が少なくても一発づつ余韻のある方が好きという意見には1票

  • funuu さん

    江戸時代の平均寿命は35歳くらいだと言われている。寿命の短さが江戸時代の人々の人生を生き方考え方に与えた影響は、大きい。抗生物質もない訳だから人は簡単に死ぬ。老後もあまり心配ない。できるだけ元気な間にできるきることはしておきたくなる。それが時代の活力になって江戸文化となり開花した。 今は高校生が老後の会話をしている。人の人生としては江戸時代と現代とどちらが良いかは微妙だ。我々は今をできるだけ良く生きていきたい。

  • さくらんぼ(桜さんと呼んでね) さん

    先日、江戸東京博物館に一緒に行った友達に紹介された本。落語を元に江戸の生活が描かれている。博物館で、なぜこんなに火事が燃え広がったのか、人口が密集してるようだけど人々の暮らしはどうだったんだろうと謎に思ったことが理解できた。江戸時代は完全循環社会だった、修理して使う、排泄物ですら土を肥やす養分にするというのがかなり理想的に書かれている。また仕事が細々とありワークシェアリングされてたという。学力のないものでもそれなりの仕事はあった。今の世の中、便利にはなったが生きにくくなってるのかもしれないと思わされた。

  • 文章で飯を食う さん

    一つ一つの話が面白くて短くて読みやすい。久しぶりに読み終わるのが惜しいと思った一冊。江戸はそれぞれの性に合った仕事の有るワークシェアリング社会だし、完全な循環社会だったんだな。その代わり身分は固定されているし、閉塞したところも有る。

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人物・団体紹介

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田中優子

元法政大学総長。神奈川県横浜市生まれ。1980年法政大学大学院博士課程修了(日本文学専攻)。法政大学社会学部教授、法政大学総長などを経て、同大学名誉教授、同大学江戸東京研究センター特任教授

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