未来のための江戸学 この国のカタチをどう作るのか 小学館101新書

田中優子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784098250523
ISBN 10 : 4098250527
フォーマット
出版社
発行年月
2009年10月
日本
追加情報
:
18cm,253p

内容詳細

江戸時代はどういう時代だったかを突き詰めると、目指すべきこの国のカタチが見える。江戸時代研究の第一人者による、過去と未来をつなぐ新講義。江戸時代の諸事情と発想法から、今つかむべき言葉と方法を見つける。

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヴェネツィア さん

    日本と世界の未来を考えるために、江戸に学ぶというのが本書の主旨。なんだか、アナクロニズムに見えるかもしれないが、傾聴すべき点は実に多い。幕末の開国から、明治の西欧列強に肩を並べようとする近代化―そうして植民地主義を経て覇権主義に至った今、私たちは果たして幸せだろうか?この問いに答えるのも江戸でさる。すなわち「貪欲と浪費」より「配慮と節度」を重んじる価値観を取り戻すのが江戸学であると田中優子氏は述べる。「世界随一の精緻な水資源制御システム」を有した江戸、など本書の随所に示唆的な例が挙げられている。

  • 愛奈 穂佳(あいだ ほのか) さん

    【ココロの琴線に触れたコトバ】とくに農村では座敷の周囲を縁側がめぐいっていて、なじみの深い客は庭からこの縁側にまわり、ここに座って話をするのが常であった。玄関から客間に通されてすることなどではなく、庭からふいと縁側に立ち寄って座り、天気のことなど話しながらできあがってくるかかわりに違いないと思える。縁側とは、まさにそのような、ほんの少し日常のコミュニケーションをする場所なのだ。

  • らっそ さん

    気づき:「分を守る」と常に意識しないと強欲になる。意識しよう。「今よりも明日」という考えから抜け出せない 気になる一文:量についての感覚は「分を守る」と言う言葉に象徴される/倹約とは、未来を見通し、今の無駄をなくして合理的に暮らすことである/「知ってるが知らない振りをする」と言うのが江戸時代の美学である

  • yyrn さん

    何の疑問もなくそういうものだと思いこんでいた「江戸」という時代について違う見方を示してくれる本。何故そういう評価をされてきたかも教えてくれる。良い本。

  • abkbo さん

    爆問に出演されていた田中優子先生の本。番組があまりに面白かったので読んでみた。田中先生の江戸に対する深い造詣と愛が感じられる好著。一般的に言われている豊かさとか近代らしさという価値観が西洋由来のものであるかを改めて気付かされた。「現代人の豊かさ=貪欲」であってそれは帝国主義的な西洋由来のものである。江戸時代の配慮と節度=分をわきまえる、は貧しいのではなくて高度に文明的なありよう という主張は多少贔屓し過ぎの感はあるものの当を得た指摘。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

田中優子

元法政大学総長。神奈川県横浜市生まれ。1980年法政大学大学院博士課程修了(日本文学専攻)。法政大学社会学部教授、法政大学総長などを経て、同大学名誉教授、同大学江戸東京研究センター特任教授

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品