基本情報
内容詳細
第1部では、近世邦楽史における地歌・箏曲の位置付けをわかりやすく解説。第2部は、昭和四十一年刊『清琴地うた修業』を復刻収載し、用語・曲名解説を付す。口頭伝承による邦楽の習得、師弟の深い関わり、作曲方法、録音機材登場による功罪など、初代富山清琴の芸談とともにその半生を振り返る。第3部には、徳丸吉彦・田中健次・二代清琴による鼎談を収録した。
目次 : 第1部 地歌・箏曲とは(近世の始まりとともに誕生した「地歌」と「箏曲」/ 地歌・箏曲はどのように伝えられてきたのか/ 地歌・箏曲の流派と楽器 ほか)/ 第2部 芸談『清琴地うた修業』(大阪のころ―清琴生い立ちから入門へ/ 上京の前後―母と二人で永住の覚悟/ 内弟子六年―声と音色の勉強ばかり ほか)/ 第3部 二代富山清琴が過去から未来へ伝承するもの(芸をひきつぐ/ 芸をそだてる/ 芸を次世代にひきわたす ほか)
【著者紹介】
田中健次 : 1954年生まれ。茨城大学教育学部教授。音楽教育学を基軸としてミュージック・テクノロジー、音楽産業論を研究対象とする
徳丸吉彦 : 1936年生まれ。お茶の水女子大学名誉教授・聖徳大学教授。民族音楽学・音楽記号学を専攻。現在は、これらに加えて、国産の繭による箏弦開発の研究に従事
富山清琴 : 1950年生まれ。地歌・箏曲演奏家。重要無形文化財地歌保持者(人間国宝)。お茶の水女子大学文教育学部音楽科講師。2004年日本芸術院賞受賞、2011年紫綬褒章を受章
野川美穂子 : 1958年生まれ。東京芸大、武蔵野音大、日本映画大ほか講師。地歌・箏曲を中心に日本音楽を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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