岡倉天心「茶の本」をよむ 講談社学術文庫

田中仙堂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062924276
ISBN 10 : 4062924277
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
376p;15

内容詳細

明治の日本美術界の指導者、岡倉天心が英語で著し、一九〇六年にアメリカで刊行した『茶の本』は、茶道のみならず日本人の美意識を西洋に啓蒙した代表作である。列強が世界を植民地化していく中で、天心が語る東洋の精神とは―現代茶道の第一線を担う著者が邦訳し、解説する。“最終章”から読むからわかりやすい、世界と向き合う現代人へのエール。

目次 : 1 最終章 茶人たち/ 2 第六章 花/ 3 第五章 芸術鑑賞/ 4 第四章 茶室/ 5 第三章 道家思想と禅道/ 6 第二章 茶の流派/ 7 第一章 人間性を盛る一碗

【著者紹介】
田中仙堂 : 1958年、東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。現在、大日本茶道学会会長。日大芸術学部、慶應義塾大学、東京大学、お茶の水女子大学、学習院女子大学、青山学院大学の非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • isao_key さん

    『茶の本』の解説本はこれまでもあるが、従来と違う点は、著者が大日本茶道学会会長の茶人であること。また東大大学院で社会学の博士号持つ講師でもあること。学者が解説した本ではなく、茶道家に生まれ茶の世界で生きているプロが、新たな解釈で読み解くところに発見がある。最終章から読む工夫をしたり、訳も自ら新訳を施す。同時代に英文で書かれた『代表的日本人』『武士道』が、キリスト教を受け入れることが文明化であるという19世紀的価値観を前提としていたのに対し、『茶の本』は西洋の物差しとは別の文明世界があることを示そうとした。

  • kaz さん

    100年以上も前に欧米諸国に向けて英語で書かれた「茶の本」。その当時の時代背景も踏まえながら、岡倉天心がこの本に込めた想いを段落ごとに丁寧に読み解いていく。文字通りのお茶の本なのではなくて、お茶を軸にして日本人の美意識や精神性をうまく整理し、魅力的に紹介している本なのだということが分かる。

  • はれ さん

    茶道のお稽古を再開したので、歴史とか理論にも触れたいなと思っていたときに出会えた本。当初の自分のニーズとは違って、もっと大きな話でしたが、これはこれでよい出会いでした。西洋と東洋。違うからこそ、自分にないものを補い合って、win-winになりたいと、昔も今も、どんな立場でも、願う人はいるけれど、感情的には難しい。茶道は、そういうことものみこんで、凜とした心地よいひとときの空間を味わえる貴重な場、と私は思っています。

  • 飯田一史 さん

    二〇世紀初頭、ボストン美術館に勤めた天心が、欧米人に下に見られた東洋文化の価値を説き、道家思想と禅を体現する茶の「完成」より「完成させていくこと」の美を訴えた名著を解説。

  • yu-onore さん

    芸術観がすごく好きだし、それを体現するものとして茶室を考えていたことに関心がある。芸術作品によってもともと自分の中にあったものが触発されて自分と芸術の境界とが曖昧になる、共感というものを大切にした、不完全性が観客の想像力によって補われることによる体験。ゆえに究極的には趣味判断は個人性を強く持つ。

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