忘れられた人類学者 エンブリー夫妻が見た“日本の村”

田中一彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907902162
ISBN 10 : 4907902166
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;19

内容詳細

戦時色濃き1935年(昭和10)、熊本で最も小さな農村、須恵村にやってきた社会人類学者ジョン・エンブリー一家。戦前唯一の日本農村研究書を著し、ベネディクトの『菊と刀』やGHQの戦後改革にも多大な影響を及ぼしたエンブリーとその妻エラが、共感をもって洞察した“協同”社会の精神を未来に向けて問い直す。

目次 : 忘れられた人類学者/ 稲作の理想郷/ 導かれた二人/ 「はじあい」のムラ/ 奔放な女たち/ イエと家族の生活誌/ 女の一生/ 巡る自然と暮らし/ ムラの光と影/ 変わりゆくもの、変わらないもの/ 対日政策との葛藤/ 須恵村はいま

【著者紹介】
田中一彦 : 1947年、福岡県瀬高町(現みやま市)生まれ。京都大学経済学部卒。新聞記者を経て、2011年から2014年まで熊本県あさぎり町に単身移住し取材。日本GNH学会常任理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐倉 さん

    「菊と刀」について調べた時に「須恵村」という米国の人類学者によるある村についての研究があるらしい…という話を目にした記憶があるが、実際に読んだことはなかった。それはまさしく「忘れられた」ものだったからで、容易に読むことの出来ない環境ということもあった。本書はエンブリー夫妻の著作と研究ノート、そして現在のあさぎり町の取り組みなどから二人の足跡と研究をまとめたものになっている。日本人も他の米国人研究者も省みなかったものを記録した一冊がある…ということは面白いと思うのだが。いずれ翻訳された著作の方も読んでみたい

  • カネコ さん

  • ままごん さん

    おカタい本ですが、古き良き時代の日本はこんなふうだったのかなぁ、それを外国人の人類学者が見るとこうなるのかと、面白く読みました。須恵村がこの時代の生活に戻ることは、二度とないのだから、とても貴重な文献・写真を残してくれたエンブリー夫妻に感謝です。一方で、純粋に学問的な研究であっても、軍事的に利用されてしまうことの恐ろしさも書かれ、そういう意味で著者の田中さんに感謝です。単に「古き良き時代の日本の農村」を知りたいと思っただけで手にした1冊でしたが、いろんなことを考えさせられました。読んで良かったです。

  • いたる さん

    "忘れられた"社会人類学者エンブリーと妻エラによる熊本県須恵村調査 (1935-36年) の記録と、彼らの足取りを読み解く書。 自分の規範意識や共同体意識を揺さぶられる、とても刺激的な本でした。目次に目を通すだけでゾクゾクしますよ!

  • massda さん

    先頃ふるさと納税した熊本県あさぎり町の一部となっている農村に、戦前、調査に入った米国人研究者のお話。戦前の農村の暮らしがはっちゃけていてとても面白い。コメディ映画にできそう。文化人類学も軍事利用されやすい学問だなあと改めて実感いたしました。

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