生きる。死ぬ。

玄侑宗久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784799314340
ISBN 10 : 4799314343
フォーマット
発行年月
2013年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
249p;19

内容詳細

「現代人は死を恐れすぎている」と語る、禅僧にして芥川賞作家・玄侑宗久と
「ガンは闘おうとすると治らない」と語る、先端医療の第一人者である外科医・土橋重隆による、生と死をめぐる異色の対談が実現!
長年ガン患者の治療に携わってきた土橋氏の「患者さんの生き方・考え方が変わると末期ガンでも治ることがある」という言葉に、多くの檀家の死と向き合ってきた玄侑氏も大いに共感する。
医と禅の第一人者が、常識のもろさ・危うさ、もっと自分らしく自由に生きる術について語り合う。


【著者紹介】
玄侑宗久 : 1956年、福島県三春町生まれ。安積高校卒業後、慶応義塾大学中国文学科卒。さまざまな仕事を経験したあと、京都天龍寺専門道場に入門。2001年「文学界」に掲載の「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞。2007年、柳澤桂子氏との往復書簡『般若心経いのちの対話』で第68回文藝春秋読者賞を受賞。仏教や禅にまつわるエッセイや対談本も多い。2008年より福聚寺第35世住職。花園大学文学部客員教授、新潟薬科大学客員教授

土橋重隆 : 外科医、医学博士。1952年、和歌山県生まれ。1978年和歌山県立医科大学卒業。1981年、西日本で最初の食道静脈瘤内視鏡的栓塞療法を手がけ、その後、2000例以上の食道静脈瘤症例に内視鏡的治療を施行する。1991年、和歌山県で最初の腹腔鏡下胆嚢摘出手術を施行、その後8年間に750例以上の腹腔鏡下手術を行う。2000年、帯津三敬病院にて終末期医療を経験、現在は三多摩医療生協・国分寺診療所で外来診療を行っている。ガンや生活習慣病には「治療の主役は医者ではなく、患者さん」と説き、全国各地で講演を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さっちも さん

    宗久さん自身、読み返してもとても面白いと思ったと感想を言っている。ほとんどの読者はそれ以上に予測のつかない展開にワクワクしながら読んだのでは。土橋さんはガンの外科医として20年近く最先端の医療を施し続けた医者。科学の権威である氏から対談ののっけに「初めて聞く人はびっくりするかもしれませんが、ガンになる臓器ととその人の性格や生き方は対応していることが多い」と衝撃の告白から始まる。あとは科学では説明できないけど、なぜか心の変化でガンが治ってしまう話などなど、を仏教や精神分析、東洋の思想で見事に説明づけていく。

  • しゅんぺい(笑) さん

    ガンは人間にとって体をむしばんでいくものだ、という常識を疑う前提で話が進んでいて、いい本やなあと思いながら読む。 人間を全体で見たときに、病気の部分を排除して、それで問題なし、とする態度には、自分もすごく違和感があります。 健康と病気をを対立するものとしてとらえない、そのことが重要なのかなと思う。どんなことにおいても。

  • telephone さん

    医と禅の達人の対談集。二元論ではなく不二のとらえ方が大事。ガンも悪いものと決めつけない。矛盾を排除せず、受け入れ、ともに生きていくことが大事。生と死の向こう側へ。こうした考え方も頭に入れておこうと思う。

  • 雪柳 さん

    ガンを身近に感じることがあり、本書を手に取りました。読み進めるごとに、納得しながら、凝り固まった頭がほぐれていく感覚を味わいました。これからは、思考停止することなく、生死、病気について知恵をつけながら、生き方を広げていきたいと思えました。病気を恐がる気持ちが和らぎ、生き方を見つめ直すことができました。また読みたいと思います。

  • cocolate さん

    病気の意味、癌の意味とか役割を考える。からだの非常事態に対して、一時的に防御するために癌になるということか。

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玄侑宗久

1956年、福島県生まれ。慶応義塾大学文学部中国文学科卒。1983年、京都天龍寺専門道場に入門。2001年、『中陰の花』で第125回芥川賞を受賞。2008年2月より、福島県三春町の臨済宗妙心寺派福聚寺第35世住職。妙心寺派現代宗学委員。2009年4月より京都・花園大学文学部仏教学科客員教授(本データ

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