社会思想としてのクラシック音楽 新潮選書

猪木武徳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106038679
ISBN 10 : 4106038676
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
291p;20

内容詳細

「生も死も同じである」とは?日本独特の死生観をさぐる。近代の歩みは音楽家たちが雄弁に語っている。バッハは誰に向けて曲を書き、どこから収入を得たのか。ハイドンの曲が徐々にオペラ化し、モーツァルトが貧困の中で革新的な名曲を連発したのはなぜか。大衆を酔わせるワーグナーの毒とは何か。ショスタコーヴィチは独裁下でいかにして名曲を生み出したのか。音楽と政治経済の深い結びつきを、社会科学の視点で描く。

目次 : 第1章 芸術の「送り手」は誰を意識したか/ 第2章 自意識と流行/ 第3章 ナショナリズムの現れ方/ 第4章 体制と芸術における「規模」/ 第5章 技術進歩がもたらす平等化/ 第6章 パトロンと批評家の応援/ 第7章 政治体制と音楽家/ 第8章 言葉、音楽、デモクラシー

【著者紹介】
猪木武徳 : 1945年、滋賀県生まれ。経済学者。大阪大学名誉教授。元日本経済学会会長。京都大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学大学院修了。大阪大学経済学部教授、国際日本文化研究センター所長、青山学院大学特任教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    タイトルを見てこれは面白そうだと、欣喜雀躍して読み始めたのだが…。私には、著者が何を主張されたいのか理解できない。著者が、音楽に関して多彩な知識をお持ちなのはわかった(尤も、紹介されている情報に目を見張るものはない)。随所に、アダム・スミス、トクヴィル、オルテガなどの主張や、吉田秀和先生の評論などが紹介されるが、クラシック音楽と社会思想との関係について、著者は、事実関係を説明しようとされているのか、こうあるべきという主張をなさりたいのか、その立脚点すら解読できない。自分の読解力の乏しさを恥ずかしく思う。

  • はるわか さん

    音楽はわれわれの魂や社会生活の中核に関わっているがゆえに、人間と社会を理解するための「思想」が表現されていると見る。芸術がわれわれの生活にとって、その精神的な渇きを癒す力を持ち続けるために、そして人々が個人主義の堕落した形の利己主義に退化しないためにも、「いま、わたし」への関心だけでなく、「未来、他者」についての想像力の根を枯らしてはならない。

  • またの名 さん

    作曲家ヤナーチェク作品の独語訳を担当したのがカフカの遺言を守らず世間に小説を公開したブロートで、彼を介して二人が会ってたとは。社会が巨大化し集団の統治が問題になると音楽においても指揮者が現れるといった社会と音楽の関係性を軸に、つらつら書き連ねられた本。ナショナリズムからソ連や中国の全体主義まで扱いながら、ワーグナーとナチス政権の連関は触れないのが勿体無い(ワーグナーもこの分野の代表格アドルノも出てくるのに)。スマホでコードを読み取って言及作品が再生する仕組みを、巻末ではなく冒頭に載せてたら素晴らしかった。

  • 武井 康則 さん

    音楽以外の社会に関する言及が多く、その内容にオリジナリティーがないので冗漫。しかも様々な引用は博学だが、関連がないため恣意的で、根拠のない断定、強引な書きぶりが腹立たしくなってくる。

  • どら猫さとっち さん

    バッハからショスタコーヴィチまで、クラシックの作曲家たちはどのような想いで、どのように生活をして作曲したのか。社会科学の視点から浮かび上がった、彼らの姿を浮き彫りにした好著。ナショナリズム、政治体制、最新技術にパトロンとの関係。作曲家たちの事情も垣間見えて、これが面白い。本書を読んでクラシック音楽を聴くのも面白いし、聴きながら本書のことを思い浮かぶのもいい。初心者向けではないが、作曲家の素顔に迫る一冊としても最適だ。

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