読めば分かるは当たり前? 読解力の認知心理学 ちくまプリマー新書

犬塚美輪

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480685131
ISBN 10 : 4480685138
フォーマット
出版社
発行年月
2025年01月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

私達が文章を読むとき、内容を理解するだけでなく、感動したり、「それは違う」と思ったりします。こういう心の働きは、どのように起きているのでしょうか。

【著者紹介】
犬塚美輪 : 東京都出身。東京大学教育学部・東京大学大学院教育学研究科で教育心理学を学び、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学先端科学技術研究センター研究員、大正大学を経て東京学芸大学教育学部准教授。研究テーマは、読み書きの心理プロセスと指導法開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • TS10 さん

    認知心理学の観点から、読解のプロセスと種類について解説する。文字の同定から、統語、文章や文脈の把握まで、改めて説明されると、本を読む際に一度に行われているという認知作業の複雑さには中々驚かされるものがあった。勿論、評者にとって、日本語の読解では殆ど円滑に出来ていることばかりだったか、外国語での読解の際には、色々参考になることもある様に思う。また、物語を読む際には、脳内の既存の知識との接続が切れ、説明文よりも影響を受けやすくなるとの指摘には、よく目にする広告の手法が思い浮かび、非常に腑に落ちるものがあった。

  • yunyon さん

    読むことは、自分の枠を広げること。心を動かしたり、批判的に読んだりして、自分の中にあるものを再度確かめたり、無いものは取り込んで。今の子どもたちは、私たちの世代より、たくさんの字も読んでるし、たくさんの画像も見ているけど、見たいもの、知りたいものは深く知って見ているけれど、そこに見たくないもの、嫌なものは取り入れないから、だからこそ、本だったり、新聞だったり、教科書だったり、自分で選べないものも取り入れていくことを忘れてほしくない。

  • よっち さん

    文章を読んだときの感動といった心の動きはどのように起きているのか。認知心理学の観点から、読解の複雑なプロセスを解明してよりよく読む方法を考える1冊。読解力は身につくのか、読解力とはなんなのか。文字を認識して表現されている世界を再現するプロセスは読み上げるだけとは違うこと、内容に関する知識が読みのプロセスを助けること、物語に感動することがその世界を豊かにすること、知識のアップデートもやり方が大事だったり、読んで理解するためには自分の語彙や知識といったバックグラウンドも重要で、誤情報の特徴5選も良かったです。

  • タルシル📖ヨムノスキー さん

    いわゆるディスレクシア(識字困難)≠ノ関する書籍ではありません。そもそも読解力ってどんなチカラなのか、読解力を伸ばすにはどうしたらいいのかについて、認知心理学の立場から解説している本。難しい専門用語もたくさん出てくるし、なにせ脳のメカニズムの話なので、一度読んだだけでは理解が追いつかず、読みながら「もしかして自分は読解力が足りてないんじゃないか?」なんて思ったりもしました。たくさん本を読めば読解力がUPするというわけではないし、自分の苦手な部分を意識するだけで、これからの本の読み方が変わる!…かなぁ。

  • Nobuko Hashimoto さん

    タイトルとレーベルから気楽にスラスラと読めそうに思うが、そうでもない。読解力とは何か、人が文章を読むときにはどのような現象が起こっているのか、読めない人は何ができていないのかなどを認知心理学の見地から説明する。なるほどと勉強になることはなったが、この本は一体誰に向けて書かれているのだろうという気も。「読める」若者で心理学に興味がある層とか教育関係者だろうか。

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犬塚美輪

東京都出身。東京大学教育学部・東京大学大学院教育学研究科で教育心理学を学び、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学先端科学技術研究センター研究員、大正大学を経て東京学芸大学教育学部准教授。研究テーマは、読み書きの心理プロセスと指導法開発(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです

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