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鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史

Katayama, Morihide

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065143216
ISBN 10 : 4065143217
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan

Content Description

「クラシック音楽」で読む日本の近現代100年。山田耕筰、伊福部昭、黛敏郎、三善晃―。怒涛の近現代を生きた音楽家の作品を辿りながら、この国の歩みに迫り、暴き、吠える。鬼才の本気に刮目せよ!ある時は西洋列強に文明国と認められるため。ある時は戦時中の国民を奮闘させるため。きわめて政治的で社会的で実用的な面がある「音楽」。政治思想史家にして音楽評論家である著者が、14の名曲から近現代史を解き明かす。

目次 : 三善晃のオペラ『遠い帆』/ 伊福部昭の『ゴジラ』/ 山田耕筰のオペラ『黒船』/ 尾高尚忠の交響曲第一番/ 別宮貞雄オペラ『有間皇子』/ 諸井三郎のピアノ協奏曲第二番/ 早坂文雄の『左方の舞と右方の舞』/ 深井史郎の交響的映像『ジャワの唄声』/ 山田一雄の『おほむたから』/ 大木正夫の交響曲第五番『ヒロシマ』/ 信時潔の『海ゆかば』/ 戸田邦雄のバレエ音楽『ミランダ』/ 黛敏郎のオペラ『金閣寺』/ 松村禎三のオペラ『沈黙』

【著者紹介】
片山 杜秀 : 1963年仙台市生まれ。東京で育つ。音楽評論家、政治思想史研究者。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。専攻は政治学。『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞をダブル受賞。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅん

    日本にいながら西洋芸術の最高峰たるクラシック音楽と出会い志してしまったがために、誰からも受け入れられない「鬼子」となった14人の作曲家たち。近現代日本思想とモダニズム音楽をダイナミックに結びつけて大胆に語り通す片山杜秀の真骨頂。凄いぞ。

  • らすた

    読んだというにはおこがましい拾い読みです。 日本での西洋音楽作曲の世界など今まで全く興味なかったのですが、前口上を読むと、なるほどこういうことに関心を持ちこだわる人がいるのかと目を開かされる思いでした。各章の前半で当時の世相や誰でも知っている音楽に言及している部分は非常に面白く読めました。しかし、歴史的なつながりや音楽の専門的な部分になるとやはり付いていけません。いや、何より本の厚さに気後れしてしまったというのが正直なところでしょう。じっくり読んだらきっと、違う世界を見る面白さがあるでしょう。

  • おだまん

    あの語り口で耳から入ってくる。題材も興味深く、聴いたことがない作品も是非聴いてみたい。

  • 遠藤 悪

    拾い読みだったが、面白い。昔の人はほんと波瀾万丈。

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