左京・遼太郎・安二郎 見果てぬ日本 新潮文庫

片山 杜秀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101044712
ISBN 10 : 4101044716
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
追加情報
:
448p;16

内容詳細

「大破局」を描いた作家小松左京は、夢の大阪万博に何を見たのか。モンゴルの草原に憧れた司馬遼太郎のロマンと、本質的悲劇とは。笠智衆を選んだ名匠小津安二郎。その静かなる戦いと、いつかくる「最後の五分」に込めた覚悟とは。鮮やかな着眼で巨匠たちの思考を読み解きつつ、日本の過去・現在・未来を浮かび上がらせていく。この国の断面を明らかにする画期的評論!

目次 : 第1部 この国に真の終末観を―小松左京・未来への総力戦(「万博病」に取り憑かれた頃/ 『未来の世界』が描きだした至福/ 戦後産業文明の司祭として ほか)/ 第2部 島国の超克、漂泊者の夢―司馬遼太郎・過去へのロマン(騎馬民族の世界、農耕民族の世界/ 教条主義者より自由な放浪者として/ 日本が嫌いな歴史家の「遠いまなざし」 ほか)/ 第3部 持たざる国の省力法―小津安二郎・現在との持久戦(「雲をつかむような、棒杭を抱いているような」人間/ 銃後の黒澤と前線の小津のあいだの深い河/ 典型的「ぬうぼう」、笠智衆を選んだ理由 ほか)

【著者紹介】
片山 杜秀 : 1963(昭和38)年、仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞を受賞。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ばんだねいっぺい さん

    タイトルの3人の目線を通じて、日本の、日本人の姿を描写する。

  • JVSTINVS さん

    この、どうやらかなり感傷的と思われる著者は、また彼自身の国粋主義(ナショナリズムではない)への感傷的なはけ口を、三人の創作者に見出したものとみえる。ただ、わたしがこの本を手に取った最大の動機「司馬遼太郎はなぜあんなに改行ばかりするのか」と「小津安二郎は新劇とどう付き合っていたのか」はわからずじまいである。

  • こうじ さん

    司馬遼太郎についての捉え方が面白かった。また、読み終えて、小津安二郎の映画を観たくなりました(鑑賞したのは、今まで1本のみ)。 著者は私と同年代ですが、それにしても、小松左京、司馬遼太郎、小津安二郎の作品を深く読まれているなとおもいました。

  • kunchan さん

    三人の巨匠を現在、過去、未来に配して語る日本論。発想、構成が素晴らしい。司馬遼太郎のパート、少し冗漫ではあるが納得の分析。少し前に別の方の司馬遼太郎論を読んで、不満に感じていたが、本作は胸をすく視点だと感じた。吉川英治より、大佛次郎、海音寺より読み継がれている、そして保守層からも革新陣営からも評価され続けてる司馬の特殊な立ち位置の解明にもっとも近づいた論考ではないだろうか。

  • tecchan さん

    SF作家小松左京、歴史作家司馬遼太郎、映画監督小津安二郎の3人の巨匠が、描きたかったもの、我が国をどう捉えていたかを解く。未来の左京、過去の遼太郎、そして現在を描く小津。この国の断面を鋭く浮かびあがらせる。

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人物・団体紹介

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片山 杜秀

1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤ

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