動乱!江戸城 実業之日本社文庫

火坂雅志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784408555003
ISBN 10 : 4408555002
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
330p;16

内容詳細

将軍の居城としてそびえた江戸城。泰平の世といわれた江戸二百五十年の間にも、明暦の大火から大奥の密通事件、桜田門外の変など城内外で天下を揺るがす事件が起きていた。大久保忠隣、保科正之、田沼意知らをはじめとした、時代の宿命を背負いながら困難に立ち向かった人々の生きざまとは。超豪華作家陣が描く、傑作歴史・時代小説集!

【著者紹介】
火坂雅志 : 1956〜2015。新潟県生まれ。早稲田大学在学中は早稲田大学歴史文学ロマンの会に所属、歴史文学に親しむ。1988年に伝奇小説『花月秘拳行』でデビュー。1999年刊行の『全宗』からは、最新の研究を踏まえた重厚な歴史小説を発表するようになり、『覇商の門』や『黒衣の宰相』など、従来とは異なる角度から戦国を捉える作品で注目を集める。直江兼続を描き、2009年大河ドラマの原作に選ばれた『天地人』で、第一三回中山義秀文学賞を受賞。その後は、地方で活躍する武将に注目するようになり、伊達政宗を描く『臥竜の天』や『真田三代』を発表。2015年に急逝、『天下 家康伝』が遺作となった

中村彰彦 : 1949〜。栃木県生まれ。東北大学文学部在学中に『風船ガムの海』で第三四回文學界新人賞佳作入選(加藤保栄名義)。大学卒業後、文藝春秋社に入社、「週刊文春」、「オール讀物」などで編集者を務める。1987年『明治新選組』で第一〇回エンタテインメント小説大賞を受賞し、1991年から作家専業となる。史料調査に定評があり、逆賊とされた人物の復権に力を入れている。1993年『五左衛門坂の敵討』で第一回中山義秀文学賞を、1994年『二つの山河』で第一一一回直木賞を、2005年『落花は枝に還らずとも』で第二四回新田次郎文学賞を、2015年に第四回歴史時代作家クラブ賞の実績功労賞を受賞している

山田風太郎 : 1922〜2001。兵庫県生まれ。少年時代から受験雑誌の小説懸賞に応募、何度も入選を果たしている。東京医科大学在学中に、探偵雑誌「宝石」に応募した「達磨峠の事件」でデビュー。ミステリー作家として活躍するが、1959年出版の『甲賀忍法帖』からは、超絶的な忍法を使う忍者の闘争を描く“忍法帖”シリーズで一世を風靡する

諸田玲子 : 1954〜。静岡県生まれ。上智大学卒。外資系企業勤務の後、翻訳、作家活動に入り、1996年『眩惑』で小説家デビュー。『其の一日』で吉川英治文学新人賞、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、『四十八人目の忠臣』で歴史時代作家クラブ賞、『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞している

安部龍太郎 : 1955〜。福岡県出身。「師直の恋」でデビュー。1990年に発表した、『血の日本史』で注目を集める。2004年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、2013年『等伯』で直木賞を受賞

宇江佐真理 : 1949〜2015。北海道生まれ。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒。OLを経て主婦になる。1995年、「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー、同作の主人公・伊三次の活躍は『髪結い伊三次捕物余話』としてシリーズ化され、著者の死で中絶するまで書き継がれた。庶民の情感を活写する市井人情ものを得意とし、『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を、『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。2014年、乳癌であると告白、ユーモアを交えた闘病記「私の乳癌リポート」は反響を呼んだ。病床で執筆された新聞連載『うめ婆行状記』は、故人の遺志により未完として終了した

浅田次郎 : 1951〜。東京都生まれ。自衛隊、アパレルなど様々な仕事をしながら投稿を続け、1991年、『とられてたまるか!』でデビュー。人情やくざもの『プリズンホテル』、ファンタジー色が強い『椿山課長の七日間』、ホラー『降霊会の夜』、歴史時代小説『輪違屋糸里』『黒書院の六兵衛』、中国近代史を描く『蒼穹の昴』などジャンルを問わず活躍している。『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、『鉄道員』で直木賞、『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、『お腹召しませ』で司馬遼太郎賞、『中原の虹』で吉川英治文学賞、『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、『帰郷』で大佛次郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Our Homeisland さん

    オムニバス短編集です。江戸城のことなので仕方ないとは思うのですが 、ずいぶんと大奥の話が多いなと思いました。印象の薄い4代将軍が、やさしくて思いやりがあったとか、悪役としてしか教科書に載らない田沼父子や荻原重秀が悪く書かれていないことなどから、認識をあらためる部分もかなりありました。家光の異母弟の保科正幸は、やはり名君として素晴らしい判断と決断力の持ち主であったことが確認できました。飢饉や大火のすさまじさにも驚かされました。最近あまり行っていませんが、勤務先大手町だった時には、皇居東御苑によく行きました。

  • Book Lover Mr.Garakuta さん

    自分に取っては新鮮味たっぷり、江戸城で天下を揺るがす衝撃的な出来事や事件に身も震える。

  • TITO さん

    浅田次郎に惹かれて読んだけど『柘榴坂の仇討』は読んでた。久しぶりに読んでみても、なんとも味のある素敵な話。じんわり心に染みる。他の作家の話も面白かった。大奥怖い😱

  • やむやむ さん

    江戸幕府の開府〜終焉の後まで時系列に八人の作家さんの江戸城が出てくる短編を編んだアンソロジー。動乱!と勢いのある言葉がタイトル付けされてるけど、お城の内や外でそれぞれの作家さんが繰り広げている暗躍や人情の物語が楽しめる趣向のようです。「柘榴坂の仇討ち」(浅田次郎)が良かった。読み終わってジーンときました。町女房となった元大奥女中の話「藤尾の局」(宇江佐真理)も宇江佐先生らしい落ち着いた町屋の人情ドラマ。「忍法肉太鼓」(山田風太郎)はちょっと私の趣味ではないが江戸城内でこんなことが…という印象は強く残った。

  • rinrinkimkim さん

    忍者が大奥に忍び込み、女子を妊娠させる物語がなんとも哀れ。女子も気の毒だが、忍者とてリーマン同様に宮使えはNOと言えないんです。仲間を討ち果たし、枯れ木のように死んでゆく。命令される側の悲哀に満ちた物語でした。堀田正之は組織に翻弄されながらも名君として名を残したとはいっても、歯がゆい思いや悔しい気持ちで家を守ったかと思うと時代が違っていても守るべきものを守るには白い鳥すら黒と言わねばならないんですよねえ。

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火坂雅志

1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』で作家デビュー。直江兼続の生涯を描いた『天地人』が2009年のNHK大河ドラマの原作となり、07年同作で第13回中山義秀文学賞を受賞。15年、急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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