文明史のなかの明治憲法 この国のかたちと西洋体験 講談社選書メチエ

瀧井一博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062582865
ISBN 10 : 4062582864
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,230p

内容詳細

国の内外で識者から迎え入れられた明治憲法。ウエスタンインパクトとナショナリズムの19世紀、木戸、大久保、伊藤、山県らが西洋体験をもとに描いた“この国のかたち”とは。日本型立憲国家が誕生するまでを描く。〈受賞情報〉大佛次郎論壇賞(第4回)

【著者紹介】
滝井一博 : 1967年福岡県生まれ。京都大学法学部卒業後、同大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。京都大学人文科学研究所助手を経て、現在、神戸商科大学助教授。専攻は比較法史、国制史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ゲオルギオ・ハーン さん

    明治憲法を作成するために西洋へ向かった伊藤、山縣、木戸、大久保たち。彼らが西洋列強の重要人物たちから学んだことをそれぞれの視点でまとめている。ビスマルクからは万国公法に全幅の信頼を寄せていたところで、所詮は列強が自分たちに不利となれば参照されず、軍事力が重要になるという指摘が衝撃的だったかと思う。西洋列強と外交していくことの駆け引きの困難さは従来の比ではなく、新たな価値観にぶつかった瞬間でもあったと思う。西欧人の目は冷ややかなもので英人のアンソンは立憲政治の次は政党政治へ進むことは不可避であると見抜く。

  • みなみ さん

    明治日本に憲法を導入するにあたり、岩倉具視の使節団や伊藤博文、山縣有朋らが欧州の法にどのように触れたのかを述べていく。国際法は理想が詰まっているのかと思ったら実際には弱肉強食の世界だった……と日本人が気づくあたりが、なんとも言えない気持ちになる(阿片戦争とかなあ)伊藤博文、想像より軽い人だった。いくらなんでも軽薄すぎるのでは?と思ったら同時代人がそう思っていた。

  • かんがく さん

    国民統合のための憲法。岩倉使節団後の木戸と大久保、十四年政変後の伊藤と山県、この4人の憲法構想を比較。特に先進国との関連性が重視されていて面白い。憲法への求心力(伊藤)と憲法からの遠心力(山県)の対立という観点が重要。

  • Tomoichi さん

    明治憲法が改正され成立したのが現憲法である。しかしながら唯物論的歴史観により否定的にしか評価されていない明治憲法を文明史文脈で成立過程を紐解いた一冊。本書の中で紹介されている通り、当時欧米に於ける民主主義や立憲制が混乱期にありその中で如何に日本のConstitution[この国のかたち]を成立せしめたか、イデオロギーから離れて明治憲法を再評価する必要があるのではないだろうか。

  • figaro さん

    日本国そのものといってもよい岩倉使節団が、欧米をどのように見たかという視点から書き始めているが、日本と欧米とのあまりの懸隔に「もうだめだ」といった大久保がドイツでビスマルクと会い、漸進主義に活路を見出したという逸話は使節団の雰囲気をよく伝えている。明治憲法の制定にこぎつくまでには、伊藤は、憲法の法文よりも、その背後にある精神や組織の重要性に気づき、憲法義解をもって、うわべを繕うものであれ、日本の歴史と西洋の立憲主義とのバランスを目指した。終章には、知の巨人たちの知見を素直に仰ぐ、初々しい日本の姿があった。

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