呻吟語 角川ソフィア文庫

湯浅邦弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044002916
ISBN 10 : 4044002916
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;15

内容詳細

「人間とはどうあるべきか」。『菜根譚』に並ぶ中国古典の名著。

混沌の明の時代。高名な官僚であった陽明学と朱子学をおさめた呂坤が30年かけて綴った「人間とはどうあるべきか、人生をどう生きるべきか」を説く一冊。日本でも大塩平八郎など多くの先人に影響を与えた。人生を諭す言葉をやさしく解説する入門書。


【目次】

はじめに

[内篇]
性命─人間の本性と運命について─
存心─正しい心のあり方とは─
倫理─人間道徳の基本─
談道─孔子の道を規範とする─
修身─身を修めるための方法─
問学─切磋琢磨して学ぶ─
応務─対人関係で大切なこと─
養生─健康長寿のために─

[外篇]
天地─世界は何でできているのか─
世運─世の流れへの対処法─
聖賢─聖人賢者も修養努力する─
品藻─人間の品格とは─
治道─統治の理念と方法─
人情─日々の暮らしの心がけ─
物理─万事万物の理─
広喩─比喩で表す真実─
詞章─文章作成の秘訣とは─

『呻吟語』をめぐって
一、『呻吟語』と『菜根譚』─中国二大処世訓の比較─
二、呂新吾と科挙─合格者名簿に名が見えないのはなぜ─

関係略年表
参考文献

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 大先生 さん

    明末に書かれた処世訓の本ですが、学ぶことの多い本でした。「深沈厚重是第一等資質」は有名ですね。「過ち有るは是れ一つの過ちなり。過ちを認むるを肯ぜざるは又是れ一の誤ちなり」過ちを認めないことで過ちが2つになってしまうと。いつの時代も自分の非を認めるのは難しいということですね。そういえば、元判事の木谷明先生が冤罪は2つの意味で不正義だと書いていたことを思い出します。@真犯人を逃したという不正義、A無辜の者を処罰するという不正義。法的安定性はもちろん重要ですが、裁判所だって間違ったときは認めればいいのです。

  • ロビン さん

    呂新吾によって書かれた、『菜根譚』と並び称される明代の処世訓集。『菜根譚』と比べるとやや固く論理的かつ散文的な文章という印象。「善人が幸福だとは限らないし、悪人が不幸だとも限らない。君子はこのことをよく知っている。・・」「詩を創作するのは、泣き笑いと同じで、やむべからざる心情に発していなければならない。・・」「不幸がないということより幸せなことはない。ことさらに幸せを求めようとすることより不幸なことはない。・・」など。やはり冷静沈着な精神を持ち硬軟のバランスの取れた中庸の人間を目指している思想書。

  • ぶるーめん さん

    菜根譚と同じ時期に記された書。儒学をベースに、菜根譚と同じスタンスで書かれているが、より実社会に近い感じがする。菜根譚より個人的には好み。言志四録にも近い読後感。元々は約二千条もある中の抜粋なので、特に良い部分だけが集まっているかもしれないが、単なる処世術ではなく、生きていく上での本質が示されており、企業人だけでなく幅広い人に読んで欲しい本。現代にも通じることも多い。著者の解説も詳細で、他の中国思想との関連がわかりやすい。改めて論語を読みたくなった。

  • misui さん

    菜根譚とともに中国処世訓の傑作とされる書。コンパクトな菜根譚と比べてこちらは大冊とのことで内容も散文的でより具体的。孔孟を尊び他をちょい下げしつつ、天地とか気について語っている部分もあり、わりと多岐に及んだトピックが取り上げられています。自分の好みは明快な菜根譚だけど(長いとうるせぇなと思ってしまうので)、明末の頃の知識人の集大成として本書を読み解くのも楽しいでしょう。

  • メイロング さん

    初めて見たタイトル。菜根譚よりいいなあと感じるのは、まだあまり引用されまくってないだけかもしれない。読むなら今だ。原文より現代語訳が先にくるスタイルは、漢文の勉強をしてるんじゃないんだ、内容が第一なんだという姿勢が伝わって気持ちいい。心は虚をたっとぶ。

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