落日 ハルキ文庫

湊かなえ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784758445085
ISBN 10 : 4758445087
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
追加情報
:
428p;16

内容詳細

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された―新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。十五年前、引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた『笹塚町一家殺害事件』。笹塚町は千尋の生まれ故郷でもあった。香はこの事件を何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。そこには隠された驚愕の「真実」があった…令和最高の衝撃&感動の長篇ミステリー。

【著者紹介】
湊かなえ : 2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。同作を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館協会アレックス賞に選ばれた。12年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。16年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞受賞。18年『贖罪』がアメリカのエドガー賞“ペーパーバック・オリジナル部門にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さてさて さん

    『思い出すのは、あの子の白い手』…。『裁判』と『映画』をキーワードに書き上げたというこの作品。そこには、”再生に繫がる一日の終わりもあるんじゃないかと思ってこのタイトルにしました”とおっしゃる湊さんの思いを感じるあたたかい読後感の物語が描かれていました。湊さんらしく真摯な物語の紡ぎ方に上質な読書を楽しめるこの作品。視覚的な「落日」の描き方に映像を強く意識させるこの作品。湊さんらしく細やかに張り巡らされた伏線が、結末に向かって鮮やかに回収されていく物語作りの上手さの中に、さまざまな思いが去来した作品でした。

  • 馨 さん

    色んな過去のエピソードが少しずつ少しずつ繋がっていき真実に辿り着く下りはとても巧いなと思いましたが、結末は湊かなえ作品にしては大人しい感じで終わっていきました。結局やはり沙良は関わらない方が良い人間だと思う。

  • イアン さん

    ★★★★★☆☆☆☆☆「知る」ことに焦点を当てた湊かなえの長編。新人脚本家・千尋の元に届いた新進気鋭の映画監督・香からのオファー。それは千尋の故郷で15年前に起きた「笹塚町一家殺害事件」を掘り下げるための脚本依頼だった。なぜ香はこの事件を扱うことを望んだのか。引きこもりの兄が妹と両親を殺害したとされる事件の真相とは?やたらと脱線する言い回しと展開に冗長さを感じたが、元凶となった人物の心情変化や葛藤にはもっとページ数を割いて欲しかった。「凋落」的な意味だと思っていたタイトルが不意に結びついたラストはよかった。

  • 読書のーと さん

    笹塚町一家殺人事件を通して、映画監督・長谷部香と脚本家・甲斐千尋(真尋)の2人の主人公が、それぞれの大切な人の死の真実に向き合っていく物語。 長谷部香は真実を追求したいタイプ、甲斐千尋(真尋)は見たいものだけを見ようとするタイプ。 本書を読んで感じたのは、真実を知る事は時に残酷な事もあるけれど、それとは反対に、残された人がその先の未来を生きようとする為の糧にもなるのだということ。 ミステリーとしては少し物足りなさを感じる面もあるが、イヤミスに定評のある湊かなえさんの作品の中では、珍しく希望の見える結末✨

  • ピース さん

    「笹塚町一家殺人事件」を題材に映画を撮ろうとする映画監督の長谷部香。香は台本を甲斐千尋に依頼するが…事件を調べるごとに全く明らかにされてなかった真実が明らかになっていく。最終的にどんな映画になったのか気になった。

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人物・団体紹介

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湊かなえ

1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館

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