始皇帝中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎 集英社新書

渡邉義浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210750
ISBN 10 : 4087210758
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
205p;18

内容詳細

【『キングダム』から、2000年間、中国を「影」から支配してきた原理を読み解く!】

・秦の統一は400年早かった。秦を「異常な国」に変えた法家の思想
・媧燐も李牧も呉鳳明も、なぜ「他国を滅ぼして中華統一する」と言わないのか?
・なぜ鄴の城主は難民を受け入れたか? 背後にあった氏族制社会
・李牧の「七国同盟」は、既得権者たちの抵抗の象徴
・2000年間、中国大陸を規定してきた国家モデル「古典中国」
・中国人はなぜこれほど「自信満々」なのか?

【本の内容】
●秦は「ベンチャー的体質」ゆえに中華統一できた●
初の中華統一を成し遂げた秦は、もともと「田舎の小国」に過ぎなかった。
しかし、既得権者も少数だったため、リーダーが「抵抗勢力」を封じ込めることができた。
「技術革新」にいち早く対応し、新たな社会体制を構築できたのだ。
一方の六国は、フットワークが重く、テクノロジーがもたらす「新しい秩序」に背を向けたことで、秦に敗れた。

●法家は歴代帝国に引き継がれた●
秦が社会体制変革を行なう際に、理論的支柱となったのが「法家」の思想だった。
これにより、国内の全リソースを「君主」一人が管理・収奪するシステムを作り上げる。
秦の滅亡後も、法家は形を変え、歴代国家に引き継がれた。
結果、人類史上、中国大陸でだけ、繰り返し統一帝国が興ることとなった。
中国大陸の帝国が、広大な領土を中央から一律に支配し続けたのは、「始皇帝の遺産」を引き継いだからなのだ。
そして、法家は現代中国でよみがえりつつあるように見える。

●『キングダム』で通奏低音のように流れる法家●
原泰久氏の漫画『キングダム』では、法家改革後の秦と、旧式の社会体制である六国の対比が見事に描かれている。
本書では、『キングダム』という物語に流れる地下水脈を、25点もの名場面を引用しながら縦横に解説する。

【目次】
第1章 『キングダム』前夜 〜春秋・戦国時代はなぜ550年も続いたのか?
第2章 法家と秦の大改革
第3章 中華統一と空前の権力
第4章 始皇帝はなぜ儒家を憎んだのか
第5章 理想のゆくえ

【著者略歴】
渡邉 義浩(わたなべ よしひろ)
1962年、東京生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程修了。文学博士。現在、早稲田大学理事、文学学術院教授。大隈記念早稲田佐賀学園理事長。三国志学会事務局長。専門は古代中国思想史。『三国志 演義から正史、そして史実へ』(中公新書)、『三国志事典』(大修館書店)、『春秋戦国』 (歴史新書)など著書多数。

【著者紹介】
渡邉義浩監修 : 1962年東京生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程修了。文学博士。現在、早稲田大学理事・文学学術院教授。大隈記念早稲田佐賀学園理事長。三国志学会事務局長。専門は古代中国思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • AU.Step さん

    面白かった。思わず一気に読み進めてしまった。『キングダム』と絡めての展開で、古代中国の統一までの道のりがこんなにも分かりやすくなるとは。そして本書を読んだ事で、『キングダム』もより興味深く読み進める事が出来そう。それにしても、中国という国は色々な意味でスゴい国だと改めて感じた。そして秦から清まで、王朝は変われども政治体制が引き継がれた事は、始皇帝がによる中国全土の統一は、中国史上最大の偉業である証ではないかと思う。また今の中国にもその体制の名残が残っているように思えてならない。

  • mitsu44 さん

    キングダムを取り上げながら中国の統一と法家を中心に歴史を書いた本。わずかな期間に七国が並んでいた中華を統一した始皇帝。法家の李斯を重用して長く続く中華一統の礎を築いた。前漢の武帝の時代に中央集権体制が完成した。王毅軍の鰧将軍が統一後は始皇帝の信頼厚い行政官となっていたことは驚いた。宦官で暗躍した人物が今後キングダムでどう出てくるのか気になる。

  • フク さん

    キングダム映画化に合わせての刊行だったんだろうけど、キングダム要素は控えめ。著者が好きだから構わんが。 * 漢以降は儒家と法家のハイブリッド思想という指摘に納得。

  • ryo さん

    学生時代世界史が苦手だったので、キングダムを読んだだけの私が理解できるのか・・・と思いつつ読んだけど、この本は分かり易かった。漫画だけでは詳細が伝わりにくかった部分も、この本を読めば「なるほど〜」となる。今やっと三國志を読み始めて、そこでもこの本で得た知識は役に立っている。

  • きさらぎ さん

    広大で人種的にも地勢的にも多様である中国が、始皇帝以来何故常に統一を志向するのか。著者はそれを始皇帝が法家による支配体制を敷いて氏族制を解体し、全ての民を「法による平等」の下においたこと、そして使用する文字を統一することで、「漢民族」成立の基礎を築いたことにあると説明する。後世に「漢民族」が回帰を目指す「古典中国」モデルの成立は漢帝国に託されることになるが、始皇帝はその地ならしをしたことになる。キングダムのコミック頁を適宜挿入しつつ、歯切れ良くテンポ良く説明されていて読みやすく判りやすい。

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