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出雲王と四隅突出型墳丘墓西谷墳墓群 シリーズ「遺跡を学ぶ」123

渡辺貞幸

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787718334
ISBN 10 : 4787718339
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

出雲平野と斐伊川の流れを見下ろす眺望のよい西谷丘陵に、長方形の台状墳丘に四隅が突き出した突出部をもつ巨大な墳墓がつくられた。弥生時代後期に出現したこの「出雲王」の墳墓でとりおこなわれた墓上祭儀を明らかにし、古代出雲の世界を探究する。

目次 : 第1章 西谷墳墓群の発見(中学生が発見した遺跡/ 四隅突出型墳丘墓の確認/ 島根大学による発掘調査)/ 第2章 発掘でわかった王墓の姿(白く輝く「コタツ」形の墳丘/ 王墓の祭具/ 王墓の祭儀/ 王の棺椁と王を飾った舶来品)/ 第3章 西谷墳墓群が語る古代出雲(「西谷王朝」四代の王/ 王の居館はどこに/ 四隅突出型墳丘墓の変革/ 墓上祭儀の確立)/ 第4章 出雲王とその時代(出雲王の誕生/ 出雲王の外交/ 出雲王の行方)/ 第5章 史跡公園「出雲弥生の森」(墳墓群の保存と活用へ/ 整備された墳墓群/ 出雲弥生の森博物館)

【著者紹介】
渡辺貞幸 : 1945年生まれ。東京都出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。島根大学法文学部教授、出雲弥生の森博物館館長をへて、島根大学名誉教授、出雲弥生の森博物館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ステビア

    「この時期の出雲の王は、吉備や丹越地域の支配者とも外交関係をもつ、西日本有数の支配者へと成長していた。そして出雲王の死に際しては、両地域からも多数の人々がそれぞれの葬祭土器を携えて駆けつけ、葬送の祭儀に参加した。時あたかも、『魏書』が伝える「倭国乱れる」の時期にあたる。西日本に生じていた新たな政治的緊張の中で、各地の支配者がその存続をかけて地域間同盟を模索していたことを示している。」

  • 月をみるもの

    古事記には、なぜあれほど多くの出雲関連エピソードが出てくるのか? それは2000年前の出雲が、半島からの文明の流れをいちはやく摂取する先進地であり、列島内でも九州と並ぶ大きな勢力を持っていたからだ。そして、この西谷こそが出雲王朝の王たちの墳墓なのであった。現地を訪れたあとで5年ぶりに読むと、初読の時にまったく見えてなかった景色がみえてくる。

  • 月をみるもの

    古事記前半の実質的な主役のひとりであるオオクニヌシが納めた出雲。そのモデルとなったであろう出雲王の墳墓が、この西谷墳墓群。日本海側に多い四隅突出型(〜著者いわくコタツ型)墳丘墓の謎は、そのまま日本という国の成り立ちにつながっている。紀元節というでっち上げの建国記念日を祝ってる予算とかあるなら、こういう学術研究に振り向ければいいのになあ。

  • take5

    西谷3号墓の築造は弥生時代後期後葉(つまり倭国大乱の頃)のようで、吉備の楯築墳丘墓と同時期とのことで、伊都国の平原遺跡1号墓もほぼ同じ頃で、卑弥呼登場前後なので、非常に興味をかきたてられるものがありますね。また3号墓の「石主」とガラス製管玉は特に興味深いです(ここでは書きませんが、是非本書で!また銅鏡が発掘されていないようなのも大変不思議!です)。あと著者も大きく関わったらしい、遺跡を保存し史跡公園や博物館の設立に至る話は、地域おこしの非常によいモデル・ケースだと思います(壱岐市の原の辻遺跡と双璧か?)。

  • Takashi 

    出雲を代表する王墓である西谷墳墓群、特徴的かつ大型の四隅突出墓では祭祀や他地域からもたらされた器物など、出雲と各地とのネットワークをうかがいしることができる。王の居住した集落の推定や史跡整備など、墳墓にとどまらず弥生時代後期の出雲を知る上で格好の一書。

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