戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実 文春新書

渡辺惣樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611133
ISBN 10 : 4166611135
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
326p;18

内容詳細

「歴史修正主義」とは、戦前の日独をことさら評価する史観ではない。米英両国の外交に過ちはなかったのか、あったとすれば何が問題だったのか、それを真摯に探ろうとする歴史観だ。英米露独の外交と内政を徹底検証し、二つの世界大戦が実は「必要」も「理由」もない戦争だったことを明かす。

目次 : 第1章 第一次世界大戦の真実/ 第2章 第一次世界大戦後の歴史解釈に勝利した歴史修正主義/ 第3章 ドイツ再建とアメリカ国際法務事務所の台頭/ 第4章 ルーズベルト政権の誕生と対ソ宥和外交の始まり/ 第5章 イギリスの思惑とヒトラー/ 第6章 ヒトラーの攻勢とルーズベルト、チェンバレン、そしてチャーチル/ 第7章 ヒトラーのギャンブル

【著者紹介】
渡辺惣樹 : 日米近現代史研究家。1954年生まれ。静岡県下田市出身。東京大学経済学部卒業。カナダ・バンクーバー在住。英米史料をもとに開国以降の日米関係を新たな視点から研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 健 さん

    渡辺氏の著作はいつも心に突き刺さる。日本では今だに戦勝国史観が支配的だ。高校の世界史・日本史で現代を駆け足で済ませていることが原因のような気がする。高校を卒業すると第二次世界大戦の本なんかは読まないだろう。でも、現代の日本社会の根底を成しているのが戦勝国史観だとすると、「仕方がない」では済まされない気がする。言論の自由が保障されている国なのだから、渡辺氏が提示する歴史について、もっと多くの人が議論しても良いのでは無いだろうか。

  • ポレ さん

    連合国の作り上げた戦後体制を正当化するため、意図的に事実を黙殺する釈明史観。相対する概念として、史実を丹念に拾い上げ、現在の知識や経験を切り離し、当時の視座から詳細に検討するのが歴史修正主義である。本書はWW1開戦前夜からナチス・ドイツによるポーランド侵攻までをつぶさに検証している。全編において、WW1の戦後処理として形成されたベルサイユ体制の不公正、不正義に対する批判、戦争責任をすべて押し付けれられたドイツへの同情が貫かれている。

  • hdo obata さん

    著者がいう「歴史修正主義」には、中韓が唱える南京大虐殺、従軍慰安婦などの「正しい歴史認識」に異を唱える懲りない日本の極右勢力というイメージが日本の言論空間に定着していたが、著者はこの負のイメージを払拭し、積極的な意味合いに変えた。特に小生の印象に残ったのは第一次大戦時、イギリスがドイツに対するプロパガンダで、「幼児を銃剣で突き刺すドイツ兵」なんか大東亜戦争さなか、中国国民党が行ったプロパガンダ「赤ん坊を銃剣で突き刺す日本兵」と全く同じではないか?言いたいことはまだあるが紙数が尽きました。

  • 新父帰る さん

    著者の一貫したテーマは歴史修正主義。本書は第一次大戦から俯瞰する。ベルサイル体制の矛盾と不正義を鋭く指摘するところから始まる。スペイン内戦の歴史的な意義、勿論歴史修正主義の観点からの意義を強調、凄く納得。この内戦の意味の理解がポイント。1933年から38年までのナチス政権を著者は評価する点にも同意。ここまでのヒットラーはとにかく凄い。著者が酷評するチャーチルの実像が見えてきたことが収穫か。ただ、英米の両巨頭が何故大戦に突入しなければならなかったかは、まだよく分からない点が残った。本書は整理されて読み易い。

  • ゆうろ さん

    歴史を現在の視点から解釈する「釈明史観」に対して、歴史をその当時の状況に沿って解釈する「歴史修正主義」に基づいて第二次世界大戦の原因を探る本。「歴史修正主義」も真実を表すものではないと思うが、戦勝国の視点から書かれた歴史書よりは真実に迫っているようにも思う。ただ、一人一人がどちらの意見も聞いて自分なりに考え続けることが大戦を防ぐために必要なことだと思う。

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