千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

済東鉄腸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865283501
ISBN 10 : 4865283501
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;19

内容詳細

日本どころか千葉の実家の子供部屋からもほとんど出ない引きこもりの映画オタクの下に差し込んだ一筋の光、それはルーマニア語―ルーマニア人3000人に友達リクエストをしてルーマニアメタバースを作り猛勉強、現地の文芸誌に短編小説を送りつけ、『BLEACH』の詩へのリスペクトと辞書への愛憎を抱きながらルーマニア語詩に挑戦する。受験コンプレックス、鬱、クローン病。八方塞がりの苦しみから、ルーマニア語が救ってくれた。暑苦しくって切実で、好奇心みなぎるノンフィクションエッセイ。千葉の片隅から、魂の故郷・ルーマニアへの愛を叫ぶ―。本、映画、音楽…ルーマニアックのための巻末資料も収録!

目次 : 1 引きこもりの映画狂、ルーマニアと出会う/ 2 ルーマニア語学習は荊の道/ 3 ルーマニアの人がやってきた!/ 4 ルーマニア文壇に躍り出る/ 5 師匠は高校生、そして九十代の翻訳家/ 6 日系ルーマニア語は俺がつくる/ 7 偉大なるルーマニア文学/ 8 俺は俺として、ひたすら東へ/ 来たるべきルーマニアックのための巻末資料

【著者紹介】
済東鉄腸 : 1992年千葉県生まれ。映画痴れ者、映画ライター。大学時代から映画評論を書き続け、「キネマ旬報」などの映画雑誌に寄稿するライターとして活動。その後、引きこもり生活のさなかに東欧映画にのめり込み、ルーマニアを中心とする東欧文化に傾倒。その後ルーマニア語で小説執筆や詩作を積極的に行い、現地では一風変わった日本人作家として認められている。コロナ禍に腸の難病であるクローン病を発症し、その闘病期間中に、noteでエッセイや自作小説を精力的に更新。今はルクセンブルク語とマルタ語を勉強中。今回が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    この人は、ルーマニア語に目覚めるために”引きこもり”になっていたのではないか? と思わせるくらい目覚めてからの積極性に目を見張った。長い長いタイトルに、その思いが込められている。人生には、”無駄”なんてことは一つもないと強く思う。今年一番に、勇気をもらった1冊だった。来日20年、津軽弁ベラベラの知り合いのルーマニア人に、この本を紹介したら涙を流して喜んだ。

  • まこみや さん

    鬱にしてこの熱量、引きこもりにしてこの行動力、難病を抱えながらこの軽やかさ。絶望的なマイナスを掛け合わせて大きなプラスに反転させていく。唐突だが、その対象に対するのめり込み方といいその学習法といい、あの知の巨人南方熊楠を連想した。図書館(自室)に入り浸り、強い好奇心を基に凄まじい集中力と注意力で原文に取り組み、全身を使って筆写しながら英語からルーマニア語を習得していくところなんかそっくりだ。「千葉の片隅から魂の故郷ルーマニアに向かう愛の叫び」には感嘆敬仰の他はない。懦夫をして立たしむるエネルギーを感じた。

  • ちびbookworm さん

    ★4.各紙の書評で紹介され、図書館の予約待ちの列に数ヶ月並んだ◆引きこもりの経緯を語る序盤は少し辛いが、以降、卑屈さはほぼない。ルーマニア讃歌、人生讃歌に溢れ、ワインに酔うごとく饒舌だ◆鬱・クローン病の引きこもりのー千葉の一室から東欧へのー大冒険が、一気呵成に噺される。いかにルーマニア語に出会い、SNS留学と数々の奇跡の出会いを通じて、ルーマニア語小説家デビューしていくか。引きこもりが「人の縁」で繋がっていくところも素晴らしい◆終章で、闇の中を生き抜いた自分に宛てるメッセージを読み、心が震え、沸き立った。

  • ☆よいこ さん

    ルーマニアック自伝。オタクの人の最終形態を見た▽鬱と偏屈の学生時代をなんとか生き抜いたものの本を読むことさえ困難になったとき、映画に出会った青年。ネット上で書評を書き続け、ついにルーマニア映画に脳髄をぶっ叩かれる。TwitterとFacebookを駆使しルーマニア語を学びついにルーマニア語で小説を書く▽自己肯定感がマリアナ海峡並みに低いので自尊心は天より高くなければバランスが取れない「自分が自分を愛せなきゃ誰が愛するんだよ?」自己愛最強です。「これってカッコいいだろ?」的行動がいい▽今年のベスト本棚入れる

  • TATA さん

    私も中東欧好きなのですが、ルーマニアは未踏の地。せめて彼の国に想いを馳せようと手に取ったのですが、凄まじいまでの熱量に溢れた一冊。引きこもり、難病の発症(だから鉄腸なんだな)と過酷な環境。それでもルーマニア愛が高じてついにはルーマニアの文壇に。いや、すごい、こういう突き抜けた人の話って読むだけでエネルギーがもらえる。ここまでできるかと言われるとできないよな。でもこの人はやり切った、できることを示した。なんでも、どこの国でも一心不乱にやってるときっと味方は現れる。そんな現代のお伽話、リアルの話なんだけど。

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済東鉄腸

1992年千葉県生まれ。映画痴れ者、映画ライター。大学時代から映画評論を書き続け、「キネマ旬報」などの映画雑誌に寄稿するライターとして活動。その後、引きこもり生活のさなかに東欧映画にのめり込み、ルーマニアを中心とする東欧文化に傾倒。その後ルーマニア語で小説執筆や詩作を積極的に行い、現地では一風変わっ

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