アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 文春文庫

清武英利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167922009
ISBN 10 : 4167922002
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;16

内容詳細

心臓疾患を抱えた娘は、医師から余命10年を宣告される。町工場を営む筒井夫婦は、娘を救う術を探す。日本のトップクラスの研究者や大学病院を訪ね歩き、「人工心臓を作るしかない」と決意。その開発には、莫大な資金と技術力という大きな壁が立ちふさがっていた。諦めなかった家族が紡いだ奇跡を描く傑作ノンフィクション。

目次 : 筒井家の長女 奈美の証言から/ 1章 家族の肖像(柔道武蔵/ 父の告白/ 命のろうそくが短いのか/ アフリカ日記)/ 2章 鉄の心臓を作って(「大丈夫だよ」/ 手術ができない/ 天国の門/ 「インビボって何ですの?」/ 意外な頑固者)/ 3章 鈍感であるが故に真っ直ぐ(鈍感開発力/ カネが尽きた/ 仲間たち/ 未知の領域)/ 4章 馬の骨の執念(「できたぁ!」/ 背負って生きたい/ 「好きになるなよ」)/ 5章 遺されたもの(病室の団欒/ クリスマスの灯り/ 旅立ち/ 十七万人の命)

【著者紹介】
清武英利 : 1950年宮崎県生まれ。立命館大学卒業後、75年に読売新聞社入社。社会部記者として警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争に。著書『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社文庫)で第36回講談社ノンフィクション賞、『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』(講談社文庫)で第49回大宅壮一ノンフィクション読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • そる さん

    映画のノベライズ本?かなり泣けたので映画は号泣かも。娘の心臓が悪くて治すには人工心臓しかない、じゃあ作ろう、ってなんの医療知識もない町工場社長のお父さん、その家族⋯カッコよすぎるのよ。お金がないと開発費もないし生きていけないと別のものを作り始めるけどもそれがまた泥臭くかっこいい。関わった人がまたいい人たち。「「いくら妹がいじめられていても、ひっぱたいちゃいけないよ」そんな馬鹿な、とまた頭に血が上った。「いじめた奴と私と、どっちが悪いの!先生はおかしいよ!」職員室に走って、今度は教頭先生に言いつけた。」

  • ちょろこ さん

    一人よりも一人でも多く…の一冊。涙なくして読めなかった、心臓疾患を抱えた娘のために人工心臓の開発に取り組んだ夫婦と家族の実話物語。知識のない医療分野にがむしゃらに突き進む筒井夫妻には"あきらめ"という言葉はない。その姿に感動という言葉一つでくくるのも憚れるほど心を打たれた。ただ一人の娘を救うため、が、一人でも多くの人への一歩と変わる。悔しさと喜びの複雑な気持ちを逆に包み込むような娘さんの姿と家族にだけしかわらない想いが詰まった言葉に号泣。持って産まれた身体の奇跡と愛に一人でも多くの人に触れてほしい読後感。

  • エピファネイア さん

    最近仕事で先天性心疾患のことを少し学んでいる。そんな時出会った本。重度の心臓疾患の我が子を助けるために人工心臓の開発に本気で取り組んだ両親の実話。両親はプラスチックを成形する会社を営んでいたが医療業界とは全く無縁。成形技術だけを頼りに娘を助けるとの一心で無謀とも思える人工心臓開発に挑む。努力と執念に頭が下がる。今は出生後すぐに手術ができるが、当時は9歳になるまで正確な診断すらできなかったらしい。人工心臓こそ実現しなかったが彼らが開発したバルーンカテーテルは現在多くの心臓病の子供たちを救っていることだろう。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    (2024-100)もし子供が重い病気で余命10年だとしたら、借金をしてでも世界中の名医を探して治してもらおうとするだろう。だが、治療の術が無いとしたら?プラスチック加工技術があるとはいえど、小さな町工場の社長が挑戦したのが人工心臓の開発。医学の知識など全くない素人が、ノーベル賞級の大学教授らと開発に取り組む。残念ながら娘さんの生命を救うことはできなかったが、その技術の一部は初の国産医療用カテーテルとなり多くの人の生命を救うことになる。家族を救いたいと思う気持ちが高い障壁を乗り越えたのだと思う。★★★★

  • Kazuko Ohta さん

    この1カ月ほとんど本を読めていないことの言い訳を先日しました。でも5冊は計上したいよねと薄い本を求めて書店に寄ったら、劇場に行く度に予告編を目にする映画の原作ノンフィクションが平積みされている。お手頃な厚さにも惹かれて購入しました。心臓疾患を抱えて生まれてきた娘のために筒井さんがチャレンジしたことは、正直なところ、専門的すぎてさっぱりわかりません。だからこそ、文系学部出身の彼が人工心臓をつくるために学んだという事実に驚く。外科医を質問攻めにしてついには医療機器を開発するまでに至る。救った命があるのですね。

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清武英利

1950年宮崎県生まれ。立命館大学卒業後、75年に読売新聞社入社。社会部記者として警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、

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