基本情報
内容詳細
モロッコにおけるスペインの植民地戦争とその衝撃。アブドゥルカリーム率いるリーフ勢力にスペイン軍が大敗北を喫した「アンワールの破局」以後、スペイン政治・社会は植民地戦争に翻弄された。スペインのモロッコでの植民地戦争の決定的局面となったこのリーフ戦争(1921年〜27年)について、マドリードのスペイン陸軍文書館の第一次資料をもとに、スペイン側・モロッコ側双方の動向をつぶさに検証し、その全般的考察を試みた本格論考。
目次 : 第1章 アブドゥルカリームの恐怖―リーフ戦争とスペイン政治・社会の動揺(1921〜1926年)(アンワールの衝撃―スペイン政治の反応/ アブドゥルカリームの恐怖―スペイン社会の反応/ プリモ・デ・リベーラ体制のモロッコ戦争政策―撤退から「勝利」へ)/ 第2章 リーフ戦争におけるスペイン軍の空爆と毒ガス戦―「空からの化学戦」による生存破壊戦略の初の展開か(毒ガス戦の本格的開始と政府危機/ 空爆と毒ガス戦による「勝利」―プリモ・デ・リベーラ体制/ 生存破壊戦略の目標と「効果」)/ 第3章 「リーフ共和国」―抵抗と新政治・社会への挑戦(リーフ政府―新政治体の形成/ リーフ政府と部族・住民/ リーフ勢力反対派との抗争と独立のための交渉)/ 第4章 スペイン領モロッコにおける「原住民」兵の徴募と動員(植民地軍と「原住民」系―スペイン人の血と金銭の節約/ 「原住民」兵の徴募/ 「原住民」兵の動員と逃亡、再包摂)/ 第5章 20世紀スペインの植民地戦争と徴兵制―貧者には血税、富者には金の税(誰が「モーロ人」と闘うのか―植民地戦争で動揺する兵役制度/ 血税をどのように免れるか/ 特権兵士の帰還要求―納付金兵士父母の会)
【著者紹介】
深沢安博 : 1949年山梨県増穂町(現富士川町)生。1979年東京都立大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程単位修得退学。1979年〜1991年琉球大学教育学部助手・講師・助教授。1991年〜2015年茨城大学人文学部助教授・教授。2015年茨城大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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