第四の暴力

深水黎一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334912789
ISBN 10 : 4334912788
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
追加情報
:
216p;19

内容詳細

集中豪雨で崩壊、全滅した山村にただ一人生き残った男を、テレビカメラとレポーターが、貪るようにしゃぶりつくす。遺族の感情を逆撫でし、ネタにしようと群がるハイエナたちに、男は怒りが弾け、暴れ回る。怒りの引き金を引いた女性アナウンサーは業界を去り、男は彼女もまたマスコミの犠牲者であったことに気づく。その二人が場末の食堂で再会したのは、運命だったのか、それとも―。強烈な皮肉と諧謔が、日本に世界に猛威を振るっている「第四の暴力」マスコミに深く鋭く突き刺さる!日頃抱いているギョーカイへの疑問と怒りが痛快に爆発する問題作、激辛の味付けで登場!!

【著者紹介】
深水黎一郎 : 1963年、山形県生まれ。慶應義塾大学卒業。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞してデビュー。’11年に短編「人間の尊厳と八〇〇メートル」で、第64回日本推理作家協会賞を受賞。’15年刊の『ミステリー・アリーナ』が同年の「本格ミステリ・ベスト10」で第1位に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • しんたろー さん

    読友さんたちがマスコミの横暴を描いた「問題作」と感想を上げていたので、同じ業界に身を置く者として興味津々で読んだ…現状を的確に表現した上での痛烈なブラックコメディと感じた。確かに業界&芸能人には勘違いした人が少なからずいるし「報道の自由」を盾にした熾烈な取材や「巧妙な編集映像」も目に余る。テレビや新聞を信じられない怖い世の中になりつつあるので「スラップスティック・ホラー」と言えるし、その批判精神は「現代版・筒井康隆作品」とも言えるかも知れない。ゲスな人物や哀しい展開で後味は良くないが色々と考えさせられた。

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    クレームにはやたらと神経質な割に、やっている事は無神経極まりないマスコミの暴力をテーマに、業界人と一般人の常識のズレから起こる悲劇を、誇張を交え痛烈に皮肉った作品。既存の放送業者が公共電波を独占し新規参入を認めない裏にあるもの、業界人や芸能人は一般人より格上であるという驕った勘違い、おかしな大義名分の元で行われる情報の編集や意図的誘導。信用ならないと感じながらも主たる情報源はやはりマスコミである現実に於いて、国民を煙に巻いているからくりが一体どれ程あるのだろうかと、ますます疑心暗鬼に陥りそうだ。

  • あも さん

    マ・ス・コ・ミ!いい加減にしろよコラァ!!と怒鳴りたくなる程、マスメディアのイヤ〜な部分をとんがらせて不快さマックスでお送りされました…。被害者や被災者の遺族へ無遠慮に突きつけられるマイク。法律に守られ特権を持った立場から説く正義。芸も能もない芸能人の内輪ウケトークをひたすら垂れ流すバラエティ番組。普段うっすら感じているモヤモヤが怒りに変わり、しかし無惨に粉砕される。話が分岐する構成は物珍しいがミステリですらない。が、心に全力でササクレを残す特異な1冊。本書レビューをもっと見てみたいので、読みたい人募集!

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    第四の権力マスコミの暴力に対する問題提起?。途中で一度だけ分岐点がありその結果で2種類の結末がありますがどちらも・・・。

  • うどん さん

    なんだか不思議な感じでした。しかしマスコミは怖いです...

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

深水黎一郎

1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学院後期博士課程単位取得退学(仏文学専攻)。在学中にフランス政府給費留学生としてフランスに留学。ブルゴーニュ大学修士号取得、パリ第12大学博士課程研究専門課程(DEA)修了。2007年に『ウルチモ・トルッコ』で第36回メフィスト賞を受賞しデビュー。

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品