幕末動乱の男たち 上 新潮文庫

海音寺潮五郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101157054
ISBN 10 : 4101157057
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
追加情報
:
16cm,446p

内容詳細

いま、まさに新時代の胎動が始まっている―。勤王、佐幕と立場は違えど、激変する世相の中であくまでも己が志に忠実であろうとした維新期の人物群像。その苛烈な生き様を、著者は極限まで潤色を排した筆致で鮮やかに描き上げる。上巻は武市半平太、小栗上野介など非業の最期を遂げた六人を収録。「史伝」の伝統を日本に根付かせた海音寺文学の白眉、歴史ファン必読の列伝体短編集。

【著者紹介】
海音寺潮五郎 : 1901‐1977。鹿児島県伊佐郡大口村(現・大口市)生れ。国学院大学卒。中学の国漢教師を勤めた後、創作に専念。1929(昭和4)年「うたかた草紙」が「サンデー毎日」大衆文芸賞に入選。’32年長編「風雲」も同賞を受賞。’36年『天正女合戦』で直木賞を受賞。’57年に完結した『平将門』は新時代の歴史小説の先駆となった記念碑的大作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 金吾 さん

    幕末において志半ばで倒れた6人について書いています。著者のたんたんとした書き振りは読みやすくて好きです。有馬新七と長野主膳が面白かったです。

  • 木賊 さん

    幕末人物列伝短編集。上巻は有馬新七・平野国臣・清川八郎・長野主膳・武市半平太・小栗上野介の六名。各人物に対する作者の評価や好き嫌いがはっきり書かれているので伝記というより評伝かも知れない。資料に基く詳細な描写と、作者の人物評によって、鮮明な人物像が浮かび上がる。小栗上野介が良かった。

  • さっと さん

    「薩藩維新史上の大汚点」と作者が断裁する寺田屋事変で散った「純粋・激烈」の人・有馬新七、徳川恩顧の気風強い筑前藩にあって勤皇に奔走した風流人・平野国臣、己の才覚に絶対の信をおいて「個」の力で幕府、朝廷を動かした清河八郎、幕末の日本を震撼させた為政者のテロリズム「安政の大獄」の立役者・長野主膳、挙藩勤皇の実現に邁進した武市半平太、崩れかけた幕府の財政再建を担った希代の錬金術師・小栗上野介。藩主か、朝廷か、将軍か。いずれに尽くすか。がんじがらめの封建社会に、迫りくる外圧とアイデンティティー。途方もない時代・・

  • 東森久利斗 さん

    歴史小説から娯楽性の高い面白さを左右する小説的要素を極限まで排した、著者独自の史伝というスタイルで綴る幕末偉人の記録。開国と攘夷、幕府と朝廷、地位や身分、思想、有名無名を問わず、バラエティに富んだ人選と内容の精度は、幕末マニア向け。参考書、研究書として一読しておいても良いかも。

  • えぬ氏もわるよのぉ さん

    上巻で扱っているのは有馬新七、平野国臣、清河八郎、長野主膳、武市半平太、小栗上野介の六人。史伝文学の大家だっただけあって、読みやすく分かりやすい。だが最新の研究成果が反映されていないので、些かの古くささは否めない。例えば小栗上野介の項では、日本と欧米の金銀比価の差が早く改められなかったのはわけがわからないと書いているが、佐藤雅美の『大君の通貨』に明解に説明されている。ちなみに海音寺はハリスを清白で道義的と高く評価しているが、佐藤雅美は強欲な男とクソミソにこき下ろしている。

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海音寺潮五郎

明治34年(1901年)鹿児島県に生まれる。國學院大学卒業後、中学教師を勤めながら、創作活動を始める。『天正女合戦』と『武道伝来記』で第三回直木賞を受賞。『平将門』は歴史小説の先駆けとなった記念碑的大作。史伝『西郷隆盛』がライフワークで絶筆、未完作となった。昭和52年(1977年)死去(本データはこ

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