蝿男 名探偵帆村荘六の事件簿 2 創元推理文庫

海野十三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488446130
ISBN 10 : 4488446132
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
381p;15

内容詳細

名探偵帆村荘六、再び帝都に帰還! 科学知識を駆使した奇想天外なミステリを描いた、日本SFの先駆者と称される海野十三。鬼才が生み出した名探偵が活躍する推理譚から、精選した傑作集第2弾を贈る。密室を自由に出入りし、残虐な殺人を繰り返す稀代の怪人との対決を描く、代表作「蠅男」。行方不明者を捜すために訪れた、奇妙な形の洋館。在原業平の句にちなんだ館に秘められた恐るべき秘密を暴く「千早館の迷路」。30年後の近未来を舞台に、謎の男につきまとわれる婦人の依頼から、ある犯罪を突き止める「断層顔」など、5編を収録する。

【著者紹介】
海野十三 : 1897年徳島県生まれ。早稲田大学卒。逓信省電気試験所で技師として働くかたわら執筆活動を開始。1928年『新青年』に「電気風呂の怪死事件」を発表し、探偵小説家としてデビューを飾る。以降、科学トリックを用いた作品を発表。1949年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • geshi さん

    『蠅男』グレート大阪で展開される神出鬼没の怪人と名探偵の対決。今では出来ない荒唐無稽と外連味と怪しさ。たま〜にならこういう怪奇探偵冒険活劇もアリ。幕切れが名探偵を万歳で見送るなんて、牧歌的だなぁ。『暗号数字』作者の虫食い算趣味が前面に出た作品。動機が時代を反映している。『街の探偵』科学ミステリショートショート2つをくっつけた作品。『千早館の迷路』名探偵と美女の迷宮での冒険。帆村探偵浮気じゃ…。『断層顔』昭和20年代の考える未来像が興味深い。科学力が進んでいる所とアナログが残っている所のアンバランスの妙味。

  • 中原れい さん

    表題作は読みごたえのある長編で、他の作品とトリックは似ているものの不気味さとアクション度はアップしている。おまけと言いきれないロマンスもしっかり。他の短編もみな良くて、殺人の理由に「ええっ??」となるとこまでが1セットの、古き良きそして廃れない探偵小説の魅力満載。「懐かしい未来」は自分も大好物です^^

  • Akihiro Nishio さん

    学生のお勧め本。作者は日本のSFの先駆者と呼ばれているらしい。長編の表題作と4本の短編。表題作は私立探偵が主人公で密室殺人で始まるので真面目にトリックを予想しながら読んでいたが、途中から怪人相手の冒険活劇へと変貌し、驚愕する。江戸川乱歩に近い。短編のラストは昭和52年(!)という近未来が舞台で、火星探検家と物質転送装置が登場。しかし、このノリは嫌いじゃない。

  • じゅむろりん さん

    探偵帆村荘六シリーズ第2弾。当時の科学知識を駆使してても今読めばノスタルジック。活弁士のナレーションがぴったりと合う雰囲気の昭和テイストです。「怪奇」「惨劇」等おどろおどろしい表現の割には小学生でも読めてしまうので、昔小学校の図書室にあった少年探偵団シリーズを思い出しました。しかし装丁の蝿男はなぜ三輪車に?(笑)

  • yuri_azucena さん

    あまり前知識もなく海野十三、帆村荘六シリーズ初読。表題作「蝿男」は舞台となる土地が関西のわりと馴染みのある場所だったのでその描写も楽しく読みました。が、トリック、そして蝿男の正体はなんとそうくるか…という。ここまでSF色の強い作家とは知らず、楽しい驚きでした。ラスト「断層顔」はまさに近未来・SF作品。収録作品がどれも戦前の作品とは思えない瑞々しさ。帆村のキャラクターも、完璧でない人間味のある男でおもしろい。

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