フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか 新潮新書

浦久俊彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106105470
ISBN 10 : 4106105470
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
214p;18

内容詳細

リサイタルという形式を発明した「史上初のピアニスト」フランツ・リストは、音楽史上もっともモテた男である。その超絶技巧はヨーロッパを熱狂させ、失神する女たちが続出した。聴衆の大衆化、ピアノ産業の勃興、スキャンダルがスターをつくり出すメカニズム…リストの来歴を振り返ると、現代にまで通じる十九世紀の特性が鮮やかに浮かび上がってくる。音楽の見方を一変させる一冊。

目次 : 第1章 神童の神話/ 第2章 スキャンダルはアーティストのトレードマーク/ 第3章 巡礼の年/ 第4章 失神したがる女たち/ 第5章 「ピアニスト」の誕生/ 第6章 グランドピアノはなぜ大きくなったのか/ 第7章 ショパンvs.リスト/ 第8章 四百人の弟子と後継者たち/ 第9章 知られざる晩年の肖像

【著者紹介】
浦久俊彦 : 1961(昭和36)年生まれ。音楽プロデューサー。高校卒業後、十九歳で渡仏。パリで音楽学、歴史社会学、哲学を学ぶ。フランスを拠点に作曲、音楽研究活動を行う。2007年に三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かわうそ さん

    ★★★★★クラシック音楽を楽しく知りたいと思っている人にはオススメ。フランツリストとショパンとのところを読んでいる時にショパンの「英雄ポロネーズ」のメロディーが自然と頭の中で流れてしまった。リストさん、すいません笑。リストはワーグナーを最も支えた人物だった。ショパンとリストが冗談を言い合う仲が良かったというのに驚いた。あくまでもライバル関係は外側の人間が勝手に考えたことである。リストがピアノを弾くと、観客は本当に失神してしまう。貴族が影響力を持つイタリア座、資本家が影響力を持つオペラ座。

  • naoっぴ さん

    煽るようなタイトルですが、内容はリストの生涯と時代背景を書いた興味深い本でした。リストは当時のスーパースター的存在でありファンの熱狂ぶりはマイケル・ジャクソン並だったという。彼をスターとして崇めたサロン文化の様子も興味深く読みました。同時代のショパンと並ぶ二大巨匠であるにも関わらずリストが意外に知られていない理由が、ポーランドが国をあげて押し出しているショパンに対し、リストは特定の祖国を持っていないからだそう。神童、スター演奏者、作曲家、教育者、最後は聖職者となったリストの波乱と献身の生涯。

  • こばまり さん

    何というイケメン、何という人生。彼は音楽の神が遣わした天使ではなかったか。他と比べて研究、書籍化に乏しいとは不思議だ。音楽への献身、ショパンとの友情に胸が詰まった。サロン文化やピアノの歴史についても理解を深めることができた。このような優れた評論を読む時、脳細胞は喜び活性化する。

  • 無花果 さん

    クラシック音楽好きだけどかなり疎い私。もちろんリストの名前は知ってるし、『ラ・カンパネラ』は好きな曲の1つ。本書を読んでてリストは超絶なモテ男。端整な顔立ちに素晴らしいピアノ技法。私もリストの演奏姿を見ることが出来たとしたらリストマニアになるかも!!と思う。そして性格も寛容!!モテないはずがない。容姿も才能も人柄も備わっていても彼には母国が足りなかったよう…。いろんな有名な作曲家たちの関わり方も描かれ興味深かった!!

  • はるわか さん

    「芸術の使命は、苦悩に満ちた現実を、天空の高みに昇華させることだ」。祖国を持たない漂流者としての孤独。自身の芸術的直観に対する絶対揺るがない確信。決然とした男性的な強さと人生に苦悩する脆さというふたつの対照的な顔。リサイタルという形式を発明した史上初の「ピアニスト」。超絶技巧はヨーロッパを熱狂させ、音楽史上もっともモテた男。1811年ライディング(ハンガリー、現オーストリア)生。天才少年、ウィーンのリスト11才、ワルシャワのショパン12才。パリ音楽院の拒絶、父の急死。うつ病と読書。

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浦久俊彦

文筆家、文化芸術プロデューサー。1961年生まれ。(財)欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭。サラマンカホール音楽監督として企画した『ぎふ未来音楽展2020』が、サントリー芸術財団第20回佐治敬三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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