こちら救命センター 病棟こぼれ話 集英社文庫

浜辺祐一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087498462
ISBN 10 : 4087498468
フォーマット
出版社
発行年月
1992年08月
日本
追加情報
:
16cm,234p

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救命救急センターで勤務する医師の実録集。...

投稿日:2012/02/11 (土)

救命救急センターで勤務する医師の実録集。病院で働く看護士さんやお医者さんって、捨てるものはバッサリと切り捨てられるドライさがもてないと続かない仕事だなと常日頃感じていました。作者も常にたくさんの人の生死を扱う現場を、とっても軽くユーモアを交えて書いています。これは悪い意味ではなく、上に書いたようなお医者さんならではの感覚かなと思います。たいへんリアルで、日々のほほんと過ごしている自分のような人間には直視したくないような生死の場面もあるのですが、医療現場の実態がよく分かり興味深かったです。医療現場で働く人たちの勤務環境や待遇が改善されることを強く願います。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる さん

    「日常という深い穴」という言葉に考えさせられた。病院の救命センターは、一刻を争う現場。そこに勤める医師のエッセイ、というからドラマチックさを期待してしまうが、現実は想像を超えている。ドラマの方がむしろ生やさしいというべきだろう。もしも立場が変わって、ここに紹介されたような例に出くわしたら、果たして事態を冷静に判断できるだろうか。心が温かくなる話もあるが、同じ程度に気がめいるような話もある。そしてそこから逃げてはいけないのが、医療当事者の役目。そのおかげでぼくらの命が救われているということを痛烈に感じた。

  • ソルティ さん

    多分高校か19くらいかで読みました。医療系目指していたから、こういう本読んだんですけど、いろんなドラマあっておもしろかったですよ。患者として来る人は、一人の人間ですよね。内容忘れちゃったんで機会があったら再読したいです。

  • zero1 さん

    患者も医者と同じ人間。不完全な人が正解のない医療の世界で悩み、患者のために何ができるか問い続ける。老いた末期がん患者の自殺を止めるのは意味がある?生と死が隣り合わせの救急救命には人間ドラマばかり!著者は最前線で看護師や後輩の医師、時には患者にも怒鳴り散らす。本人も明かしているが厳しい批判の手紙も届くのだという。「自分で考える」ことの大切さ、「相談するときは答えが出ている」「心が不全」など名言多し。死が避けられない患者にどう対応する?「看護婦」と「処置婦」の違いは何?本音で生きているから本書は支持される。

  • はつばあば さん

    この本はお医者さんと看護婦さんの話。今は看護師といいますから24年も前の本・・。いつの時代も変わらない生と死。若い人にはとても必要な救命センターと思いますし、できる限りの治療をお願いしたい。大正末〜昭和初期に誕生した人達の生命力の強さが、今の若い人たちにあるかしら案じております故。でも、もう70近くなった者には選択権を与える世にして欲しいです。本音と建て前は人それぞれでしょうが・・。昔なら家族も多くて徘徊や〜となっても誰かがいた。核家族の今、淋しい老後なら施設より懐かしい人々の集まるあの世たらで暮らしたい

  • けんちゃん さん

    読友さんのご紹介本…だったと思うのですが。命の現場に働く医師と看護師の本音トークや、日々の雑感をストレートに描いたエッセイ。当たり前のことですが、患者が医師に対して様々な思いを持っているように、働き人たちもまた、患者に対して様々な思いを持っているし、同じような症例を扱っても決して同じではない。不謹慎に見えても、最悪の結末だったときに、冗談のひとつも言わなくてはやっていられない、という言葉に患者を人として大切にとり扱う真摯な姿を感じました。

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人物・団体紹介

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浜辺祐一

1957年兵庫県生まれ。81年東京大学医学部卒業。東大病院救急部を経て国立水戸病院外科に勤務。85年救命救急センター開設と同時に、都立墨東病院へ。部長職を経て、2022年3月定年退職。現在、特別養護老人ホーム常勤医。99年、『救命センターからの手紙』で第47回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データ

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