ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話 集英社新書

浜本隆志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208924
ISBN 10 : 4087208923
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

第二次世界大戦前夜、ナチス親衛隊の探検家が、チベットから持ち帰った一体の仏像。胸に卍が刻まれたこの仏像の真偽と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る。

【著者紹介】
浜本隆志著 : 1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ヨーロッパ文化論・比較文化論、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    ナチスのオカルティズムに目を向けた新書。胸にハーケンクロイツのある「隕石仏像」といわれる表紙の写真の像がいつごろ作られたものかという議論と著者の分析や1938年にチベットを訪れたナチの探検隊のことなど。オカルト趣味のナチNo.2だったヒムラーやオカルト研究部門アーネンエルベなど、盛りすぎなほどの豊富な内容であるが、コラムで榎本武揚の流星刀(隕石からつくった刀)がでたり、寄せ集め感がある構成。退屈ではないのだが特に仏像の分析もトリビアなことが羅列してあるように感じる。これを面白いとするかどうか。

  • HANA さん

    題名こそセンセーショナルだが、内容は極めて真摯。近年世に出たという、ナチスがチベットより持ち帰った隕鉄製の仏像の真贋を論ずる内容である。ただ一冊にするには辛かったのか、その部分は全体の三分の一程度、残りはナチスのチベット探検や人種論とオカルティズム等に頁が割かれている。人種論はある意味紹介されつくした部分もあるような気がするが、チベット探検は初めて教えられる事ばかりで極めて面白い。何より当時のチベットの写真が多数収録されている部分がいい。近年でもこういう仏像が出現する辺り、ナチスの闇の深さを感じるなあ。

  • Panzer Leader さん

    「レイダース/失われた聖櫃」「宇宙から来たツタンカーメン」などの映画を思い出しながらタイトルに魅かれて読了。ヒムラーの肝入りでアーリア人のルーツを求めて派遣されたチベット探検隊が持ち帰ったとされた隕石仏像の真贋を論じながら、ナチスの歪んだ人種政策・思想・主義まで切り込んだ真面目なアカデミック・ドキュメンタリー。ゲルマン民族遺産の発掘からV1・V2ロケット開発まで手掛けたナチスのシンクタンクたるアーネンエルベの業務の手広さにちょっと驚く。

  • さえきかずひこ さん

    2012年にドイツのブーフナー博士らが発表した、第二次大戦中にチベットからSS探検隊が持ち帰ったとされる隕石仏像のニュースから説き起こし、ナチスドイツの中心的な指導者のひとりであったハインリヒ・ヒムラーのオカルティズムと、かの国の人種政策が密接に関連していたことを論じる良書。ヒムラーの狂気ともいえるオカルトへの傾倒・耽溺を明快に整理し分析する第8〜9章がとくに読みごたえがある。ヒムラーはゲルマン神話だけでなく、イエズス会の世界戦略や組織を学んでいた(P.193-4)ことを知り、その点がとても興味深かった。

  • こぽぞう☆ さん

    図書館本。表紙に載せられている仏像?ナチスが派遣したチベット探検隊が持ち帰った隕石製のもの。からの、詳しく調べるとどうやら隕石をどこかからか持ち込みナチスが作ったものらしい。仏像を見慣れた日本人から見ると、すごくわかりやすい。本の前半は、この仏像の検証。後半はヒトラー、ヒムラーのオカルト趣味や人種政策の話。後半の内容はこれまで読んできたことがほとんどだったが、アーネンエルベについてはほとんど知らなかった。手広い研究機関。

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