血まみれのマリア 長編悪漢小説 光文社文庫

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334728588
ISBN 10 : 4334728588
フォーマット
出版社
発行年月
1999年08月
日本
追加情報
:
16cm,347p

商品説明

ピスケンが恋をした。お相手は、「血まみれのマリア」こと阿部まりあ。泣く子も黙る救急救命センターの看護婦長で、今まさに息絶えんとする重体患者を救うこと数知れず、の奇跡を呼ぶ女だ。あまりに意外な組み合わせに、驚きのあまり絶句する軍曹とヒデさん。一途で不器用なピスケンは、マリアのもとに通いつめるが……。悪漢小説の金字塔、佳境の第2幕!

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    なんか最近だりぃなぁと思ってましたが、本書のマリア婦長のシーンでだるさは完全にぶっ飛びました。だりぃなんて言ってられるか、と。そんなの単なる甘えだ、と。どこまでもプロフェッショナルである意味健気なマリア婦長に心打たれました。「ここでは私が法律よ!」

  • nobby さん

    不揃いで個性強烈な悪党3人組は健在。間隔空いて読んだが、噛み合わないやりとりにニヤリ連発。案外静かに感じてた我らが軍曹、主役章ではやはりぶっ飛んでた!ソ連やエリツィンより脅威ってどんだけ(笑)そして満を辞して“血まみれのマリア”登場。本名 阿部まりあ、テーマ曲アヴェ・マリアのセンスが大好き。エピソードでは、しょうもないブツのなすりつけ合いを描く「クリスマス・ロンド」が一番。「天使の休日」での巨額強奪は明らかな詐欺なのでちょっと…まぁ悪党のする事だからいいんだが…

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️毎度ながら浅田さんは理屈抜きに抜群にオモロイ。電車の中で不意に来る笑いをこらえるのが大変なのが唯一の問題です。キャラの弾け飛んだ主人公達に絡んでくる脇役達も負けずにキラリと光る良い味を出しており独特の世界を彩りつつ更に幅を広げていっています。このシリーズはジャンルとしては劇画風ギャグ漫画的な人情小説と言えば全て網羅してるかと思います。次も楽しみです。

  • たいぱぱ さん

    ここでは私が法律よ!『プリズンホテル』にも登場した緊急救命センターの看護師長、血まみれのマリアこと阿部まりあ。まりあの初登場がこの『きんぴか』。やっぱりかっこいいぜ!伝説のヒットマン・ピスケンを目の前にしてもビビるどころか、ピスケンを痺れさせる覇王色の覇気。「死なせてたまるかよ!私が助けてやる!」若手医師を叱り飛ばし、「私たちは病気やケガを治すんじゃないの。死人を蘇生させるのよ。日本最低の救命率こそ我がセンターの誇り、あんたの誇りよ」と助教授をも怒鳴りつける。血まみれだろうともう惚れるしかない。

  • miyumiyu さん

    「プリズンホテル」でおもしろかったので楽しみにしていた『血まみれのマリア』。眠っていてもポケベルの音で、墓場から蘇ったゾンビのように跳ね起きる。手遅れの患者を血まみれで蘇生させる。そして助けた少女の一言が切なく…。いやぁ〜期待を裏切らない迫力でおもしろかった!1巻は堪えられず吹き出してしまうドタバタ劇だが、2巻はじっくり読ませる感じ。

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人物・団体紹介

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浅田次郎

1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で第16回吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で第117回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第13回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第1回中央公論文芸賞と第10回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第42回吉川英治文学賞、2010年

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