サキの忘れ物

津村記久子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103319825
ISBN 10 : 4103319828
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
216p;20

内容詳細

見守っている。あなたがわたしの存在を信じている限り――。たやすくない日々のなかに宿る僥倖のような、まなざしあたたかな短篇集。  


【著者紹介】
津村記久子 : 1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こーた さん

    圧倒的な日常に、おもわず涙が出そうになる。ほっこり良い話の表題作からはじまるが、以降は不穏さを増していき、じわじわ現実から離れていく。膝小僧には王国があり、喫茶店ではさまざまな周波数が飛び交う。先に何があるのかわからない行列に並び、河川敷にはガゼルがいて、真夜中にゲームブックを彷徨い、隣のビルへ飛び移ればそこには異界が拓けている。人知れず誰かの人生を動かしていることがある。何気なく手にした一冊が、人生を変えることだってある。何かを読みはじめたいあなたへ。この短篇集も、きっと誰かの大切な一冊になるはずだ。

  • まこみや さん

    初読み作家です。閉塞的で不条理な個の世界にいる人物に、ほんのちょっとした出来事がきっかけで、現実の世界への小さな風穴が開いて、そこから弱いながらも一条の光が漏れてくるようなお話だなあ。

  • 美紀ちゃん さん

    全く本を読まない人が、ふとしたきっかけで本を読むようになる話、そしてやがて書店で文芸担当として働くようになるなんて、素敵すぎる。私は図書館教育の仕事をしてるので、本が苦手な生徒がどうしたら本を読むのか?すごくすごく考えている。だからこういう話には心惹かれる。「行列」は、思いやりが大切だと思う。私は実際に過酷な行列に並んだことが何度かあるのでわかる。でも『あれ』って何?めちゃ気になる!ガゼルは検索して画像を見た。なるほどかっこいい。

  • HMax さん

    久々の津村さん、短編集。第一位 サキノ忘れ物:やっぱり本が好きになると人生が変わりますよ。実感ありあり。第二位 Sさんの再訪:Sが誰なのか方程式を解いているうちに分かる真実。日記は面倒なので無理ですが、面白い。第三位 喫茶店の周波数:ぼーとする時間が大切です。

  • 修一朗 さん

    津村さんのいろんな試みを入れこんだ短編集です。「サキの忘れ物」がダントツで良かった。自分が選び取ったきっかけによって人生が少しだけいい方向に動き出すお話し。あの「給水塔と亀」と同じぐらい好きです。お気に入りは,あと「隣のビル」「王国」「Sさんの再訪」。「行列」と「真夜中のゲームブックのさまようゲームブック」は実験的で評判はいいけども自分は合いませんでした。ゲームブック全部読まないうちに完了しちゃうし。サキの忘れ物のお話に出てくる短編の名手「サキの短編集」をこれから読みます。

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津村記久子

1978年大阪府生まれ。2005年「マンイーター」(改題『君は永遠にそいつらより若い』)で太宰治賞を受賞してデビュー。08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、

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