村上春樹の「物語」 夢テキストとして読み解く

河合俊雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103308614
ISBN 10 : 4103308613
フォーマット
出版社
発行年月
2011年08月
日本
追加情報
:
256

内容詳細

「アフターダーク」の鏡に映った像の正体は…。神話的世界、そしてポストモダンの時代に生きる我々の姿を描き出す。ユング研究の第一人者による小説論。村上春樹論の新たなスタンダード、誕生。

【著者紹介】
河合俊雄 : 1957年生まれ。1982年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。Ph.D.(チューリッヒ大学、1987年)、ユング派分析家資格取得(1990年)。甲南大学助教授、京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻助教授(心理臨床学講座)を経て、京都大学こころの未来研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ さん

    心理学的なアプローチの理解の中に村上作品を留めようとしていて、著者の気質が批評的ではないことにいら立ちを覚えます。しかし、その様なレビューは皆無なので、皆、教科書的に読んでいるのだなと推測します。要するに、象徴的な解釈を行うだけのことが退屈なのですが、第3章に入り俄然読み応えが増します。村上的な近代的自我がいつの間にかポストモダンの領域を侵犯し(尚、モダンとポストモダン合わせて近代性だと思います)、他方で夢の解釈は前近代の領域に属しているが、モダンを飛び越えてポストモダンに直接つながっているという歴史的な

  • かっぱ さん

    村上春樹の「物語」にたびたび登場する超越性との邂逅は、目に見える形としては、既に失われてしまって久しい神話的世界へと、読者を導く。小説の主人公達がそうであるように、人の心の奥底には、いまだ神話的世界との繋がりを求める気持ちが強く残っているのではないかと思える。

  • 井の中の蛙 さん

    1973年のピンボール・羊をめぐる冒険・世界の終りとハードボイルドワンダーランド・国境の南、太陽の西・神の子どもたちはみな踊るは未読でしたが、とても示唆的で面白かったです。内容としては1Q84を中心に展開。村上春樹作品におけるプレモダン・近代・ポストモダンの意識がどのように描写されているのかということについて、興味深く読み進められました。最近少し気になっていたルネ・ジラールが出てきて驚きました。

  • LIBRA さん

    友人に借りました。1Q84を中心に村上氏の作品をユング心理学的に分析している本でした。 村上氏の読んでいない作品も多く、1Q84もざっと前に読んだだけなので、難解でした。

  • 梟をめぐる読書 さん

    「ユング心理学視点からの読解」「夢テキストとして〜」というとなんだかオカルトめいた印象をもたれてしまうかもしれないが、プレモダン(前近代)、モダン(近代)、ポストモダンという三項を参照しつつ「超越性」に焦点を当てた、じつはきわめてまっとうな村上春樹論。もとより村上春樹の小説には失われた神話的世界(ユングの「集合的無意識」)を呼び戻す傾向が強いことは認識していたが、まさかここまで深く結びついたものだったとは。しかしなにより著者の「物語肯定」の姿勢を強く評価したい。

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