日本国民をつくった教育 寺子屋からGHQの占領教育政策まで

沖田行司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784623078011
ISBN 10 : 4623078019
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

荒廃が叫ばれる日本の教育、その新たなすがたを見出すため、いまふりかえるこの国の学びの歴史。寺子屋・藩校・私塾といった江戸時代の学びの場に蓄積された教育遺産とは何か。明治維新ののちはじまった「国民教育」とともに、日本は何を手にいれ、何を失ったのか。そして敗戦後、占領下の教育政策をへて、いかにして現代の日本人が誕生したのか。学びのかたちの変遷に現代へのヒントをさぐる、温故知新の教育読本。

目次 : 現代の教育を考える/ 第1部 江戸の教育遺産を知る(寺子屋で学ぶ庶民/ 藩校で学ぶ武士/ 学びの共同体―私塾/ 江戸の教育論)/ 第2部 日本人の近代と教育の変容(国民教育のはじまり/ 子ども世界と社会風潮/ 戦後社会の虚構と教育)/ 日本の教育再生のために

【著者紹介】
沖田行司 : 1979年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。1989〜1990年ハワイ大学日本研究所客員教授。2004〜2013年中国人民大学客座教授。現在、同志社大学社会学部教育文化学科教授。博士(文化史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 軍縮地球市民shinshin さん

    教育学者が書いた近世と近代の日本教育史。第一部は近世で、寺子屋、藩校、私塾の教育についてまとめている。近世社会はひとことでいうと、地域全体で子供を育てていたということ。村落にも寺子屋はあったが、そこで受ける読み書きはほんの基礎で実用知識だった。子供たちは若者組や冠婚葬祭などに幼少時から参加することによって社会の一員として社会性を身につけていき大人になった。また教科書も寺子屋ごとに違っていたから、農民用、商人用、職人用、漁民用などがあって寺子屋ごとに使い分けていたらしい。武士も集団での教育が主であった。

  • kiki さん

    日本の教育の変遷。江戸の武士教育、蘭学稽古から、明治は立身出世を目指した学校が設置。戦時中は軍国主義教育で国家の権威や権力を前提とした集団思考。戦後は民主主義教育による個人を主体とする教育に転換。しかし、急激な経済成長で競争社会が作られ格差社会が到来。その後、個性伸長の生きる力を身につける「ゆとり教育」が開始。この変化に親世代が否定し、過度な塾通いで結果としてゆとりのない生活に追い込まれた。寺子屋は年齢は関係なく、個々の進度に合わせた育成形態。現代の一斉教育は効率的な一方で格差を生む短所がある。

  • armerhund さん

    日本教育史。江戸の教育遺産を論じた第T部はコンパクトなまとめで良いと思う。第U部は著者の専門から外れるためか、現代に近づくにつれエッセイ感が増していく。著者は戦後日本の教育学に多い左派的言説に与せず、保守・革新の双方から距離をとった記述をしようとしていることが読み取れる。あと、同志社大学出身、同大学教授であったため同志社の話が妙に出てくる。

  • ナカシマ さん

    寺子屋が共同体において自発的におこり、師弟間の信頼関係により運営されていたこと、藩校では儒教の思想をベースに様々な工夫の中で藩を担うエリートが養成されたこと、戦後GHQが日本の教育政策に密に関わり、それが日本の文脈の中で変容したことなどは面白かった。ただし、肝心の教育論に関してはあまりに紋切りの文言(個性!道徳!地域との絆!)を振りかざすのみで、かつ、「〜を考えることが重要である」「〜することが必要ではなかろうか」と言う割にそのことについては全く言及せずお綺麗に結論づけるのみで、要するに、イライラした。

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