ゲーセン戦記 ミカド店長が見たアーケードゲームの半世紀 中公新書ラクレ

池田稔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121507976
ISBN 10 : 4121507975
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
216p;18

内容詳細

「ゲーマーの聖地」として国内外で名を知られる「ゲーセンミカド」。中小店が苦境に立たされる中、多彩なラインナップと企画力で愛され続けている。同店の池田店長が、数々の名作を振り返りながら現場のリアルを語る。『ゼビウス』『グラディウス』などシューティングゲームの流行から、『ストリートファイター2』『バーチャファイター2』など格ゲーの隆盛、経営の試行錯誤や業界への提言まで。ゲーセンの歴史と未来を描いた一冊。

目次 : 0 伝説のゲーセン/ 1 始まりから成熟の時代1974‐1996/ 2 衰退の時代1997‐2005/ 3 転換の時代2006‐2010/ 4 淘汰の時代2011‐2018/ 5 混乱の時代2019‐2023

【著者紹介】
池田稔 : 1974年生まれ。ゲーセンミカドの経営者兼店長。株式会社INH代表取締役社長。小学生の頃からゲームセンターに通い始め、高校卒業後にゲームセンターの店員として働き始める。2006年に「新宿ゲーセンミカド」を開店(現在は閉店)。23年現在、「高田馬場ゲーセンミカドINオアシスプラザ」「池袋ゲーセンミカドINランブルプラザ」「ゲーセンミカド×ナツゲーミュージアムin白鳥会館」の三店舗を構える

ナカガワヒロユキ : ライター。著書にバーチャファイターのプレイヤールポ『TOKYOHEAD NONFIX』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アナーキー靴下 さん

    今も昔もゲーセンに通い詰める熱心なゲーマーではないけど、アーケードゲームの半世紀、とても懐かしく読んだ。友達とダラダラ物見遊山、極めて暇潰しに近い感覚でいる私のような者の一方で、とてもじゃないけど入っていけない真剣勝負、ゲーム画面とその背中から気圧される程の迫力を放つプレイヤーがいる、そういうベクトルの多様性、混沌の渦なところがゲーセンの魅力だと私は思う。ゲーセン存続の厳しさを、ゲーム性やプレイヤーの指向に原因を求めず、利益を出し続けることの困難さに重きを置き教えてくれる本書。ミカド、行ってみたくなる。

  • キク さん

    若い頃、僕を含めて周りの男達もみんなゲーセンに足繁く通っていた。バーチャ2と鉄拳2にみんなが衝撃を受けた。まだネットもない時代で新宿ジャッキー、池袋サラ、柏ジェフリーなど、拠点としているゲーセンがある地名と操作キャラを組み合わせて、強豪プレイヤーが認知されていた。そのプレイが観たくて聖地とされるゲーセンに遠征していた。楽しかったな。レトロビデオゲームで有名な「ミカド」店長のゲーセン回顧録。楽しかったです。でも、1番コインを稼ぐゲームが「上海2」だというのはすごく意外だった。いや、確かに結構やったけど。

  • kei-zu さん

    「ストII」の対戦台がゲームセンターに並んでいた頃を知っている世代なので、なかなか熱く読めました。後にメーカーからデータ配信のための機械整備と、1ゲームごとの使用料まで求められるようになったとあって驚き。なるほど、ゲーセンにクレーンゲームとコインゲームがいっぱい並ぶようになったのはそんな理由があったのですね。東日本大震災とコロナ禍で苦労された状況は、同世代の職業人としてぐっときます。

  • 活字スキー さん

    もしかすると、令和のゲームキッズは「ゲーセン」という言葉すら知らないのかもしれない。数々の熱狂を生み出した「聖地」としてファンに愛されるゲーセン「ミカド」を経営する著者が、自身の思い出を交えつつゲーセン業界の波乱に満ちた半世紀を語る。ゲーメスト。格ゲーブーム。UFOキャッチャー。プリクラ。ハイスコアガール。思わぬトラブルが直撃することもあった。業界どころか社会全体を大きく揺るがすような出来事もあったが、ゲーセンという存在の価値を問い、証明する挑戦はまだ終わらない。

  • kubottar さん

    昔ながらのビデオゲームメインのゲームセンターを今でも経営してる店長の本。正直かなり厳しい状態のようですがクラウドファンディングやYouTubeでのイベント配信など、いろいろやれることはすべてやって生きながらえる、その姿勢はリスペクトできます。古き良き時代のゲーセン文化をいつまでも残すというポリシーは感服。

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