フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309709611
ISBN 10 : 4309709613
フォーマット
出版社
発行年月
2009年04月
日本
追加情報
:
20cm,515,11p

内容詳細

現代フランスの巨匠が読みかえるロビンソン・クルーソーの物語「フライデーあるいは太平洋の冥界」と、南の島で海賊の財宝を探索した父祖の記憶をノーベル賞作家が辿り直した自伝的長篇「黄金探索者」の2作を収録。〈受賞情報〉毎日出版文化賞企画部門(第64回)

【著者紹介】
ミシェル・トゥルニエ : 1924年、パリ生まれ。両親の影響もあり、幼少のころからドイツ文化に親しむ。ソルボンヌ大学で哲学を学び、その道を志すも中途で挫折、出版・放送メディアの仕事に携わる。1967年、本書『フライデーあるいは太平洋の冥界で』でデビューし、アカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞。さらに、70年に『魔王』でゴンクール賞を受賞し、作家としての地位を確立する。以後も、創意溢れる作品を発表し、旺盛な執筆活動を続けている

J・M・G・ル・クレジオ : 1940年、南仏ニース生まれ。大学卒業後、1963年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。小説のほか評論・エッセイも数多く上梓。2008年ノーベル文学賞受賞

榊原晃三 : 1930年、愛知県生まれ。早稲田大学大学院仏文学修士課程修了。翻訳家・フランス文学研究者。1996年没

中地義和 : 1952年、和歌山県生まれ。東京大学教養学科卒業。パリ第三大学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    二作共に元ネタである『ロビンソー・クルーソー』は未読。英米文学の講義では「『ロビンソー・クルーソー』は帝国主義による啓蒙主義を反映している」と聞いたので原作はいけ好かないのだろうなと思っています。しかし、「フライデー」は帝国主義の啓蒙主義を揺るがせる自然や原住民の文化のカルチャーショックや受容、『闇の奥』的思考の変換をも盛り込んでいてとても好きです。自然に性的恍惚を覚える場面はちょっと、感動。そしてこちらのフライデーが「ロビンソンに従ったのは魂が空っぽだったため」という所は『屍者の帝国』を思い出します。

  • kiyoka さん

    【フライデーあるいは太平洋の冥界】デフォーのロビンソンは17世紀の人物でひたすらプロテスタントとしての道をずんずん突き進む。一方こちらのロビンソンはそれより約100年後の設定とはいえ20世紀の作品。もはや神だけには頼れず存在とは何か、を模索し続ける。他者の視線が無いこの島は「太平洋の冥界」で宙ぶらりんの状態。そしてついに現れた他者=フライデーの存在が強烈で、もう彼はただの野蛮人でも従順なしもべでもない。まったく手なずけることができない自由で魅力的な破壊王。これにはレヴィ=ストロースの影響も大きいという。

  • 吟遊 さん

    フライデーの方は哲学的な小説らしいが、冒頭をさらっと見た感じそうだね、硬さがある。黄金探索者が読みたかったのだが、素晴らしいル・クレジオの小説。夢と純粋さはこの小説でこそ生きている。溢れかえっている、南の海に。

  • 秋良 さん

    元ネタのロビンソン・クルーソーは何年も前に挫折してる。より元ネタに近い「フライデー〜」は、蔑んでいた有色人種と共生し、自然の中で非文明的な生活を送ることで文明の負の側面に気づくのが印象的。ていうかスウィフトのガリバー旅行記みたい。「黄金探索者」は一人称で少年時代を振り返り、冒険の最中に恋に落ちる青春モノ(と言えなくもない)。戦争の描写はバオ・ニン「戦争の悲しみ」の方が優れていたと思う。

  • ゆき さん

    『フライデー〜』ロビンソン・クルーソーを下敷きにした冒険小説であり哲学小説。前半の文明化の過程は取っ付きにくいが、後半の反テクスト、フライデーの登場から動きが激しくなりどんどん読ませられます。そして読み終わることで冒頭の意味を理解。とても構造的な小説です。『黄金探求者』美しい自然とイノセンスの物語。故郷の喪失、戦争などがあるのですが、テクストから溢れ出るみずみずしさは始終一貫しています。スケールが大きな小説でそれらを全部包含した上での肯定。「大いなる肯定」(解説)。読み続けているあいだ幸福感が続く小説です

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