錬金術の歴史 秘めたるわざの思想と図像 創元世界史ライブラリー

池上英洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784422203454
ISBN 10 : 4422203452
フォーマット
出版社
発行年月
2023年04月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

金にあらざる物質を用いて金を精製する錬金術は、古代より人類が追求した見果てぬ夢だった。完全性と永遠性を象徴する金の性質から、錬金術は不老不死の思想とも結びつく。本書ではエジプトの冶金術から中国の錬丹術、アラビアの錬金術を経てルネサンス期に隆盛を見た西洋錬金術の歩みを、摩訶不思議な奥義書の図像とともに紐解いていく。西洋の歴史、思想と密接に並走する錬金術の謎を解き明かす決定版。

目次 : 第1章 金の寓話/ 第2章 地中海地域における形成/ 第3章 イスラム世界からルネサンスへ/ 第4章 奥義書を読む/ 第5章 ルネサンス錬金術とキリスト教/ 第6章 近代化とオカルト化

【著者紹介】
池上英洋 : 美術史家・東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業・同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(第4回フォスコ・マライーニ賞受賞)など。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鯖 さん

    金あらざるものから金をつくりだす錬金術の歴史。近代化学の母体となったが、化学が分離するにつれオカルトめいていく。両性具有とかせっくすせっくすせっくすとか図表多めで大変なことになってた。後書きで、最新の物理学では中性子線の照射によって錬金術は実現可能なのではとなってるらしく、むしろそっちを知りたかったけど、物理全然わからんから更にちんぷんかんぷんだったろうな。ともかく謎な絵と謎なオカルト話と神話がてんこもりなので面白かった。

  • maqiso さん

    アリストテレスの理論から質料を変性させ金や不老不死を得るという思想が生まれた。錬金術はイスラム世界で発展し、水銀と硫黄が結びついて各種の金属ができるとされた。ヨーロッパには修道会から受容されたが、贋金作りに使えるため禁じられもした。奥義書はわざと難解に書かれ、謎めいた図像がメインのものも多い。黒化、白化、赤化といった反応を繰り返して、男性/太陽/硫黄と女性/月/水銀が結合するというプロセスが描かれる。結婚や両性具有がモチーフとして頻出する。錬金術から近代化学が生じると、秘儀的な部分は切り離された。

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池上英洋

美術史家・東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。日本文藝家協会会員

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