西洋美術史入門 実践編 ちくまプリマー新書

池上英洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480689139
ISBN 10 : 4480689133
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
追加情報
:
201p;18

内容詳細

美術品の「物理的側面」と「精神的側面」を鑑賞しその社会性を読み解く、これが美術史の実践です。本書ではエジプト美術から現代絵画まで多くの実践例を紹介。前著『西洋美術史入門』から、もう一歩奥の世界へ誘います。

目次 : 第1章 ひとつの作品をじっくりと読んでみよう(サンティニャーツィオ教会の天井画/ 四つの大陸のイメージ ほか)/ 第2章 美術作品の何を見るか―一次調査と「主題と社会」(美術作品とはなにか/ 「いつ、どこで、誰が」 ほか)/ 第3章 さまざまな視点―美術品と社会の関わりをみる実践例から(比較からわかること―ツタンカーメンとネフェルティティ/ 絵画はどのように見られたか―鑑賞方法が生み出す違い ほか)/ 第4章 まとめ―より深い鑑賞のために(一枚の絵を前にして、何をすべきか/ 推薦文献と参考資料)

【著者紹介】
池上英洋 : 1967年広島県生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。東京造形大学准教授。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ホークス さん

    2014年刊。前著に続く実践編。ちょっと難しいけど説明が具体的。鑑賞に役立つ以上に、研究のテーマ選びや進め方の参考になりそう。「美には、客観的基準は無い」とハッキリ述べているのが良い。小林秀雄の言った「美しい花がある。花の美しさという様なものはない」と同じ。バイアスなんて半端なものではなく、人間は価値観や文化や先入観にまみれるしかないという事。でも相対化はできるし、相対化するから面白い。世界は移ろい行くから豊かで多様。現在は評価されない様々な表現の、何に先人は魅了されたのか。想像するのも楽しい。

  • ネモチ さん

    絵画一つ取っても歴史的・宗教的背景を始め、注文者、製作者、手法などあらゆる事を考察し始めて絵画を理解できることがわかった。観るための敷居は高くなるかもしれないが、誰かと一緒にあーでもない、こーでもないと話しながら観る楽しみもあると感じた。また、外国の絵画を観れる事自体が幸せな事であり、悪い面での歴史的背景も含まれていると考えると、今まで何となく観ていた絵画も見方が変わってくるな、と感じました。個人的には風景画などで一般の人でも楽しめる印象派などが好きですが(笑)絵画をより楽しみたい方にはおススメの本。

  • Gin&Tonic さん

    前作よりも少々踏み込んだ内容、本書から読んでもOK仕様ですが、(私みたいな)初心者は前作からの方が入りやすいかも?〈実践編〉たる本作では、美術作品鑑賞についてのアレコレは勿論、どこからどこまでが「美術作品」か、作品は誰のものか、といった帰属や保存・修復にかかわる内容もあり、美術についてますます考えさせられます。ぺダンスティックとは程遠い、シンプルかつ丁寧な書き方で西洋美術史の魅力を存分に伝えてくれます。著者スゴイ手腕だな。/カマッジョーレ教区教会の木製キリスト像の顔のくだりが特に印象的でした!奥が深い。

  • calaf さん

    前巻も既読でしたが、ほとんど覚えていないかも。2012ねん3月読了か...絵画は識字率の低かった時代の文字に変わるものというのは、何となく思い出しました (^_^;;; そして、言われてみれば当然と言えば当然ですが、美術作品が誰の物かというのは大問題。そしてこれが修復や保存と深く関係してくるのも、確かにそうなのでしょう。難しい問題で、正解は分かりません(ない?)が。

  • NICK さん

    前作が美術史への導入だとしたら、こちらは題名の通り実際に作品を読み解いて美術史の方法を紹介する内容になっている。古代エジプトの胸像の比較から多神教と一神教の表現形式の違いを見だしたり、王にための一点透視図法から民衆のための二点透視図法を社会との関わりから読み解くあたりは美術史、というよりはむしろ「テクスト」の読みのようだと感じた。例えばフーコーの『言葉と物』はベラスケスの絵画の詳細な分析から始まるが、絵画というのも表象文化。その読み解きはその時代の社会や文化を知るということなのかもしれない

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池上英洋

美術史家・東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。日本文藝家協会会員

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