美少女美術史 人々を惑わせる究極の美 ちくま学芸文庫

池上英洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480098009
ISBN 10 : 4480098003
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;15

内容詳細

この世でもっとも純粋で美しいもの―それは愛らしい少女たちの姿。なぜ、彼女たちは時代によって、エロスを漂わせた存在として表現されたり、性をそぎ落とされたけがれない姿で描かれたりと、変貌をくり返してきたのか?そこには人間のどのような理想と欲望が映し出されているのか?あらゆる女性の理想とされたあどけない聖母マリアから、突如挑発的な姿を露わにし始める現代の少女たちまで、200点の名画の裏に隠されたメッセージを読み解く。色鮮やかな図版が誘う究極の美の世界。

目次 : 第1章 美少女美術の黄金時代/ 第2章 神話世界の美少女/ 第3章 キリスト教と美少女/ 第4章 美少女の復活/ 第5章 「美少女」の誕生/ 第6章 印象派と世紀末の美少女

【著者紹介】
池上英洋 : 1967年広島県生まれ。美術史家、東京造形大学教授。東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了

荒井咲紀 : ライター。國學院大學大学院博士前期課程修了(西洋美術史専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    官能、残酷、美少年と来て、今回は美少女。美術史とは言うものの通史的なものではなく、作家やジャンルという括りで紹介されている。作中で述べられているように「子供」が発見されたのが近代という事で、古代から中世にかけてが薄くなっているので致し方無い事かもしれないけど。その分近代以降は充実していて満足。『不思議の国のアリス』からピカソ、バルテュス、ミシャにラファエロ前派そして『ロリータ』まで、有名なものから未知なものまで多数収録されている。カラー図番多数で、絵を眺めているだけで時間が忘れれそうなほどの一冊であった。

  • あたびー さん

    「美術史」はエヴァレット・ミレイ作のあざといほどの可愛らしさを湛えた少女の絵で始まる。そのあとブグロー、テニエルなど19世紀の愛らしい絵を見たあと突然アッティカのお墓まで時間を遡るので「美少女どこへ行った!?」とキョロキョロ。題材は神話、基督教関係、貴族の肖像画、そして徐々に名もなき少女がが登場する。もう一度時代が冒頭に追いついて、そこからピカソ、バルテュスへと進む。やはり「美」少女画と言うことでは、19世紀が最もそれらしいと思うのは、昭和な私だからだろうか。

  • Vakira さん

    池上氏 今度は美少女ときた。美少年は飛ばしましたがこのシリーズは気に入っているので購入。大好きなブグローの少女絵 約24ページにわたる。総ページが240ページ程なので10分の1をブグローの少女絵紹介に使っていて嬉しい。何枚もの絵を見るとモデルが同一人物であったり、服装自体同じだったり。これは誰かななんて見るのも楽しい。ブグローだけでなく、ウォーターハウス、ミレイ、カバネル、シーレ、クリムト、ルノワール、ドガ、ミュシャ、ユンク、ピカソ、オオ〜 バルテュスも・・・官能美術史に劣らず楽しみました。

  • やいっち さん

    昨日から今日の未明にかけて一気に読んだ。別の呟きで紹介したけど、フェルメールもいいけど、フラゴナールのこの絵もいい:「読書する女(娘)」 清楚な雰囲気。1776年頃の作品。このころはまだ、女性が読書するのは富裕層。詳しいことは、ここへ: http://www.salvastyle.com/menu_rococo/fragonard_liseuse.html 本書の中で発見。

  • kei-zu さん

    近代以前、こどもは「小さな大人」であったが「こども」の定義ともに性的なものとは切り離された(それとともに倒錯の対象にもなったわけだが)。肖像画は王侯貴族を描くものであったが、時代が下り庶民が描かれるに至って、美少女を描くものが増えていく(フェルメール「青いターバンの少女」など!)。に古代にあっては、美少女よりは美少年が評価の対象であったなど、いろいろ興味深い。

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池上英洋

美術史家・東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。日本文藝家協会会員

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