中世世界とは何か ヨーロッパの中世

池上俊一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000263238
ISBN 10 : 4000263234
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,284,8p

内容詳細

中世を中世たらしめている独自の要素とは何なのか。国家や社会、政治のありようを探り、貴族層や修道院の系譜を辿りながら、広くユーラシア的時空を見据えて、ヨーロッパ中世の歴史的・文化的骨格を明らかにする。

【著者紹介】
佐藤彰一 : 1945年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、名古屋大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。研究テーマは、フランスを中心とする中世初期の国制と社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 崩紫サロメ さん

    ヨーロッパ中世とはどのような時代であったかについて、著者は次のように記す。「ヨーロッパは西ローマ帝国崩壊から東ローマ帝国の衣鉢を継いだビザンツ帝国の終焉までの約千年の間に、後のヨーロッパを構成する文化的、政治的枠組みを決定したと言える」(p.270)。租税、法秩序、王権、身分制、修道院、本書は様々な角度から古代から、そして後世へのtrasitio(引き渡し→伝統の意味)を描く。刊行から15年以上経ってから読んだが、現代社会を土台から考える上でも重要な論点が扱われている。

  • KAZOO さん

    欧州中世の歴史を様々な観点から分析したシリーズのうちの第1巻で全体を俯瞰しています。とくに第4章と5章が興味深く分析されています。第5章では服従と規律という観点から修道院の在り方を述べられています。私にはわかりやすい歴史の本だと感じました。

  • サアベドラ さん

    叢書<ヨーロッパの中世>の第1巻。著者は日本の西洋中世史学界の重鎮。国家、法、貴族、教会など中世ヨーロッパを構成する諸要素を、欧米の新しい研究成果に著者の主張を加えて論じる。著者の専門は初期中世なのでメロヴィング朝とカロリング朝の話が多く、以前から主張している古代と中世の連続性を本書でも強調している。まだ勉強が足りてないので、本書を批判できる材料をあまり持ってないが、とりあえず第5章の古代から中世における禁欲の伝統の下りは論理展開に少々違和感を覚えた。あとはまあ、そんなもんなのかなあ、って感じの感想。

  • MUNEKAZ さん

    中世ヨーロッパについてフランク王国での事例を中心に、各々の要素を語っていく。個人的には「貴族」と「騎士」の成立に関する章がなかなか興味深かった。ついつい日本の「公家」や「武士」と同一視してしまうだけにその成り立ちや発展について地域ごとの独自性が面白かった。ただ序章でヨーロッパ全体をユーラシア大陸の「半島」と捉えるなど大風呂敷を広げただけに、その後は個別の事例に終始したのは尻すぼみ感があるかも。各論は面白いだけに、全体を包括する結論が欲しい。

  • 人生ゴルディアス さん

    みんな大好きローマ帝国が滅んだあと、「中世ヨーロッパ」が確立されていく過程、というような流れでとても面白かった。特によかったのは、ゲルマン民族大移動についての解説。イメージだと野蛮人がローマ帝国に攻めてきた感じだったが、実はフン族に追われてローマの領域に逃げてきて、交渉の後に領地を構えたというもの。そこから東西ゴート、フランク王国ができてメロヴィング、カロリング、帝国崩壊からの神聖ローマ帝国……。貴族の成立、騎士身分の出現などについても解説が多かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品