陰獣 江戸川乱歩文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784394301011
ISBN 10 : 4394301017
フォーマット
出版社
発行年月
1987年06月
日本
追加情報
:
16cm,191p

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今もなお多くの人を独特の世界観で魅了する...

投稿日:2012/02/11 (土)

今もなお多くの人を独特の世界観で魅了する江戸川乱歩の作品。表題作の『陰獣』は夢中で読んだ記憶があります。洗練された文章、ちょっとした言葉の選択の巧さは絶品で、気づいたら妖しげな世界観に引きこまれています。繰り返し読んでも、またゾクゾクしながら読めてしまうのはさすが。他、『盗難』『踊る一寸法師』『覆面の舞踏者』が収録されています。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • メタボン さん

    ☆☆☆☆★ 既読の「陰獣」は、やはりその幻惑的な文体が素晴らしい。オチが二転三転する「盗難」。アングラな見世物小屋で繰り広げられるクラクラするような狂宴会「踊る一寸法師」。仮面舞踏会の趣向が官能的な「覆面の舞踏者」。

  • KI さん

    暗闇が映すものは傲慢な自尊心。

  • たばかる さん

    江戸川乱歩の奇怪な表現は、推理小説というくくりに囚われず、人間の機微をも描く壮大な世界につながっていると時折感じる。この「陰獣」も精巧にできた殺人事件の推理という展開もさることながら、陰湿で歪んだ性格の犯人が実在するかのように感じるほどの現実味を感じさせる表現には圧倒された。さらに自己の作品をも登場させるファンサービスも取り入れるなど、乱歩の長編作の特徴がふんだんに表れていて、彼の代名詞の作品とも言えるのでは...?

  • 有理数 さん

    江戸川乱歩による本格推理の傑作中篇。乱歩らしい怪奇趣味と妖艶な雰囲気もさることながら、二転三転する展開はまさに本格ミステリ。また乱歩の他の名作をパロディ的に多用し、そうしたメタ構造から真相を隠そうとする手腕は見事としか言いようがない。それでいてスマートで、一切無駄のない完璧な中篇だと感じた。他数篇も『陰獣』のインパクトには負けるが充分に面白く、残酷で滑稽で、乱歩の世界観をしっかり堪能できる。でもやっぱり『陰獣』がすごい。

  • hgstrm2 さん

    耳も聾せんばかりのノイズ、闇の中に火花散る乱舞、意味のない怒号、狂態。真実と欺瞞、現実とゆめまぼろしとは境を失い、目の前で瓦解する。その瞬間、つまり平穏な日常の中に、自分にしか見えない亀裂が見えてしまったことによる感覚の齟齬と、それによる火花と眩暈が生じた瞬間を捉えたもの、それが幻想文学なのであれば、乱歩は探偵小説家である前に幻想文学作家なのだ、ということを知らしめる一冊。安易にエログロとか評する人が多いけど、わかってなさすぎですな。

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人物・団体紹介

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江戸川乱歩

1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌の編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以降、探偵小説を次々と発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」など。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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