陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション 4 角川ホラー文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041053317
ISBN 10 : 4041053315
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
15cm,204p

内容詳細

探偵作家の寒川に、資産家夫人、静子が助けを求めてきた。捨てた男から脅迫状が届いたというが、差出人は人気探偵作家の大江春泥。静子の美しさと春泥への興味で、寒川は出来るだけの助力を約束するが、春泥の行方はつかめない。そんなある日、静子の夫の変死体が発見された。表題作のほか、愛する女に異常な執着を示す男の物語、「蟲」を収録。男女の情念を描いたベストセレクション第4弾。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」「心理試験」「孤島の鬼」などの探偵小説を次々発表。「人間椅子」「押絵と旅する男」「鏡地獄」「芋虫」「陰獣」「屋根裏の散歩者」「黒蜥蜴」など、怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 当時乱歩は執筆時、真夜中薄っ暗い土蔵の...

投稿日:2009/11/22 (日)

 当時乱歩は執筆時、真夜中薄っ暗い土蔵の中で蝋燭を灯しながらおどろおどろしい装飾を施した環境で書き綴っているとまことしやかに噂されていたという。  この作品に登場する大江某はまさしく当時の自身の噂を逆手に取ったキャラクター設定で、作品全体のトリックに反映させる斬新な試みに成功。  「一寸法師」以後のスランプの中、当時「新青年」編集長の横溝正史に励まされながら書き上げたこの中編小説は乱歩を代表する名作となった。  異論はあるとは思うが、本格探偵小説の側面もあれば、純文学の幻想小説の範疇にも入る名作だと思うし、乱歩の文章力の才能を実感できる。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    突然、この物語での"「サア、ぶって!ぶって!」と叫びながら上半身を波のようにうねらせるのであった"という一文が脳内をよぎった事がきっかけで再読。江戸川乱歩の作品に出てくる男って大抵、自己意識が異常に高い癖の偽善者で真実に対すると途端に避けようとする人でなしが多いですよね…。大人になった今では何故、そんな事をしてしまったのかが理解できて不思議といじらしさすら感じてしまいます。それなのに自分が可愛いだけの莫迦男は…(−_−#)そして大江春泥の性格や癖、大山田氏の風貌の描写がまんま、乱歩先生なので思わず、ニヤリ

  • むらKみ さん

    今回の2作も期待通りの作品。陰獣のラストはさすが乱歩。蟲も殺人犯の心の陰と獣、自己中でその場その場的な行動が、哀れにさえ感じました。両作品ともあまりイヤミス感はなかった・・・ただただ切ない。著者が江戸川乱歩だったからかな?

  • 優希 さん

    面白かったです。ドロドロしていますし、エログロという言葉が似合います。陰獣というより淫獣という方がしっくりくるかもしれません。主人公の狂い方や愛し方は怪奇趣味が好きな人には何とも言えないものがあるように思いました。怪奇小説の古典でありながら色褪せない魅力があります。背徳的で濃厚な作品でした。

  • あも さん

    陰獣/蟲。中編2本。セルフパロディーも盛り込まれた陰獣の素晴らしさよ。乱歩自身をモチーフとした作家・大江春泥に脅迫された美貌の婦人から相談を受けた寒川。論理の限界と懊悩、フェティッシュな描写の数々に粘着質な泥土に素足を突っ込んだ様な不快さが転じた快感を覚えた。当時は非難されたらしい敢えて多重解釈としたオチもこれしかないと思える。蟲もまた別の陰獣の話。この2編で1冊を構成した角川は正しい。乱歩の窃視趣味、変身願望が名推理小説として昇華した傑作。余談だがサディストを惨虐色情者と表現すると凄く情緒があって素敵。

  • goro@80.7 さん

    春泥の倒錯した愛と寒川の才能に対する嫉妬が巻き起こした事件だと思う。ギリギリの処で持ちこたえたのだろうが俺なら一緒に堕ちていきそうだな。乱歩はトリックをみせるより人の奥深くに蠢く情念のような物語のほうが魅力的だな。併録されてる「蟲」とともに出色の出来だと思います。

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人物・団体紹介

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江戸川乱歩

1894(明治27年)〜1965(昭和40年)、小説家。1923年、『新青年』に掲載された「二銭銅貨」でデビュー。初期作品は日本人による創作の探偵小説の礎を築いた。幻想怪奇小説も人気を博す。1936年、少年向け推理小説シリーズの第1話「怪人二十面相」を雑誌『少年倶楽部』に連載。太平洋戦争により一時執

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